レアル・マドリードに所属する元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、同国首相のマニュエル・ヴァルス氏に対してメッセージを送った。16日付のスペイン紙『アス』が報じている。
ベンゼマは現在、リヨンに所属する元同代表MFマテュー・ヴァルブエナを“セックステープ”をもとに恐喝した事件へ関与した疑いがかけられている。この状況を受け、FFF(フランスサッカー連盟)はベンゼマの代表招集を事件解決まで見送ると明言。17日に発表されたメンバーにもケガの影響が重なり名を連ねることは無かった。
フランスの首相を務めるヴァルス氏は、ベンゼマの恐喝容疑に関わる一連の騒動に言及。「偉大なスポーツ選手は、若者のための模範であるべきだ。私はFFFの幹部や、ディディエ・デシャン監督のような立場ではない。それでも、ベンゼマがフランス代表へ復帰することに正しい状況ではないと思っている」とコメントし、同選手の代表メンバー入りに否定的な考えを示した。
この発言を受けてベンゼマは、15日に自身のツイッターを更新。「僕はプロとして12年間過ごしてきた。541試合でプレーし、レッドカードは0枚、イエローカードも11枚だ。僕の模範的な行動に関して、だれか話があるのか」とメッセージを発信し、ヴァルス首相がコメントした「模範であるべきだ」の部分に反応した。
自国開催のユーロ2016で、ベンゼマはプレーすることとなるのか。今後の動向に注目が集まる。