若者の読書離れが進んだと言われて久しいですが、その原因としてあげられがちなのがスマホ。記事や動画の閲覧やメール・SNS、さらにゲームまで、スマホひとつあれば事足りてしまうためほかの娯楽に興味がなくなったという説もまことしやかに語られています。確かに通勤電車でまわりをみれば、スマホをいじっている人がずらりと並んではいますが、実際のところ読書離れはスマホが原因なのでしょうか…?
そこで20~30代の男性会社員200人にアンケート調査。まずは、読書離れは言われているほど進んでいるのかどうか、確認してみました。(協力/アイリサーチ)
質問1〈ここ2、3年とそれ以前を比べてあなたの読書時間は減りましたか?〉
半数以上の人が、読書量が減っていると自覚している模様。読書離れについては、確かに進んでいると言えそうです。では、「読書する人が減ったのはスマホの影響」という話に関してはどうでしょう。
質問2〈仮にスマホや携帯がなくなったら、あなたの読書時間は今より増えると思う?〉
「減ると思う」と答えたのはきっとスマホで電子書籍を楽しんでいる人でしょうね。ほぼ7割近い人が「変わらない」と回答しており、読書量が減っている原因のなかでスマホが占めるウェイトはそう大きくないようです。
では、「読書量が減っている」原因は何なのでしょうか。それを探るべく、以下のような質問をしてみました。
質問3〈今より本を多く読むことになると思われる条件TOP5〉
番外
1位を読みかえれば、この世代が本を読まなくなっているのは「時間の余裕がないから」ってことになるでしょうか。読書家の人から「本を読む時間なんていくらでも作れるはず」なんて声が聞こえてきそうですが、2位のように読みたいと思える本がないのであれば、それはもう仕方ないことの気も。
これまでは趣味を聞かれた際に「読書」なんて答えたら、つまらなそうな顔をされたものですけどね。そのうち、会話のとっかかりになる“ちょっと変わった趣味”の一つになるかもしれません…。
※当記事は2016年03月19日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。