フェイスブック、共産党に接近=ネット規制強化の中―中国 | ニコニコニュース

 【北京時事】北京を訪問している米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は19日、中国共産党序列5位で宣伝を統括する劉雲山政治局常務委員と会談した。巨大市場の中国で商機を探るザッカーバーグ氏は中国指導部に一層接近。共産党・政府は国内でフェイスブックを含めた海外インターネット交流サイトの規制を強める一方、ザッカーバーグ氏との交流を通じて「ネット統制」を正当化する狙いがある。

 20日付の党機関紙・人民日報によると、劉氏は中国のネットは「特色ある発展・管理の道を歩んでいる」とした上で「フェイスブックは中国のネット企業と交流を強化し、相互理解を増進してほしい」と強調。これに対し、ザッカーバーグ氏は中国のネット発展の成果を称賛し、「われわれはより中国を理解し、中国を紹介したい」と訴えた。

 ザッカーバーグ氏は、昨年9月に米西部シアトルを訪問した習近平国家主席に勉強中の中国語で話し掛けるなど、「中国好き」をアピールしている。今月18日には、微小粒子状物質PM2.5などの大気汚染で白くかすむ天安門前をジョギングする姿を自身のフェイスブックで紹介。「北京に戻って最高」とつぶやき、中国のネット上では「中国に参入するため命懸けだ」などと皮肉る書き込みが相次いだ。