駐日代表、謝長廷氏=行政院長経験の大物起用―台湾メディア

 【台北時事】台湾総統に5月20日就任する民進党の蔡英文主席が駐日大使に当たる台北経済文化代表処(事務所)の次期代表に、元行政院長(首相)の謝長廷氏(69)を起用する方針を固めた。台湾メディアが20日報じた。行政トップを務めた大物政治家を任命し、新政権の日本重視の姿勢をアピールする狙いだ。

 謝氏は京都大学大学院に留学経験のある知日派。国民党政権が反対勢力を弾圧した1979年の美麗島事件で被告側弁護団に加わり、86年の民進党結成に参加した古参党員だ。

 89年に立法委員(国会議員)に初当選し、高雄市長の2期目に陳水扁政権の行政院長に転身した。2008年の総統選では民進党公認候補として出馬したが、国民党の馬英九総統に敗れた。