中国メディア・界面は19日、英国の航空リサーチサービス会社・スカイトラックスが17日に満足度調査結果に基づく「世界の空港ベスト10」を発表、香港国際空港が5位に入ったものの中国大陸の空港はすべて圏外だったと報じた。
このランキングは、同社が昨年6月から今年2月までに実施した、顧客1325万人を対象とする空港満足度調査の結果に基づくもの。待ち時間、空港の清潔度、ショッピングやセキュリティなど39の項目について評価されているという。
記事は、シンガポールのチャンギ空港が4年連続で1位を獲得したほか、ベスト10のうちアジアの空港が6つを占めたと紹介。アジアでは同空港のほか、韓国・仁川空港が2位、日本の羽田空港が4位、中部国際空港が6位、関西国際空港が9位、香港国際空港が5位に入ったとした。
一方、旅客取扱数ではアジアトップ、世界2位を誇る北京首都国際空港は、昨年の10位からランクを下げて圏外となり、日本が3空港、韓国が1空港ランクインしたのに対して中国大陸からの入選はゼロだったことを伝えた。
空港はもはや単に「飛行機を乗り降りする場所」ではなく、「1日中楽しく過ごせる場所」という要素が重視されるようになっている。利用者が満足できるサービスや環境を提供できない空港は利用者が伸び悩み、そうなれば大手キャリアも空港から逃げていくことになる。
規模が大きくなり、利用者が多くなればなるほど、利用者を満足させるサービスや設備を整えるのは難しくなるのかもしれない。しかし、サービス業の発展を目指す中国としては、外国からのイメージアップも含めて、「玄関口」である空港の満足度を高めていく取り組みが必要と言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)