【ハバナ時事】オバマ米大統領は20日、現職の米大統領として88年ぶりにキューバを訪問した。米国は2014年12月、半世紀以上続いたキューバ断交政策を転換し、15年7月に国交を回復。米キューバ両政府は大統領訪問を人的、経済的交流を一段と拡大させる機会と位置付け、国交正常化の流れを加速させたい考えだ。
大統領は翌21日、首都ハバナ市内の革命宮殿でラウル・カストロ国家評議会議長による歓迎式典に出席した。オバマ氏はこの後、カストロ議長との首脳会談に臨み、両首脳は握手を交わした。オバマ氏はカストロ氏に通訳を介して「昨日の行事は素晴らしく、楽しみました」と声を掛けた。オバマ氏は首脳会談で、人権状況改善を含む改革を促す方針。議長は関係正常化の最大の障害である経済制裁の全面解除を要求するとみられる。