保護を求めた男子生徒の自殺に関し記者会見する相模原市児童相談所の職員=22日午前、相模原市役所
共同通信社

 相模原市児童相談所は22日、両親から虐待を受けて児相に通っていた中学2年の男子生徒=当時(14)=が2014年に自殺を図り、ことし2月に死亡したと発表した。男子生徒は児相に「児童養護施設に保護してほしい」と自ら訴えていたが、児相は面談で対応し保護していなかった。

 児相は同日の記者会見で「当時、適切に対応し、緊急性がないと判断した。対応に間違いはなかったが、自殺で亡くなったことを深刻に受け止めている」とし、検証する方針を示した。

 13年秋、当時小学6年だった男子生徒の顔にあざがあると小学校から連絡があり、児相は両親から暴力を受けた虐待事案として把握した。