一審覆し、違法支出の認定を減額 政務調査費訴訟で札幌高裁
2008年度に北海道議会の会派や議員に支給された政務調査費の一部が違法支出に当たるとして、高橋はるみ知事に返還を請求するよう札幌市民オンブズマンが求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は22日、「会派の支出に違法性はない」として一審の判断を覆し、議員の支出分も違法支出の認定額を減らした。
昨年5月の札幌地裁判決は自民と民主の会派が政党支部に支出した「調査研究費」について、議員個人の政治活動を支援する側面があったとして計約794万円を違法支出と認定したが、高裁の岡本岳裁判長は「(調査研究は)重要な役割も担っていた」と述べ、政務調査費での支出が許されるとした。