【ブリュッセル時事】ベルギーのブリュッセル空港で22日午前7時45分(日本時間同日午後3時45分)ごろ、爆発が起きた。その約1時間半後、ブリュッセルの地下鉄駅でも爆発が発生。ベルギー公共放送によると、空港で14人、地下鉄駅で20人の計34人が死亡した。ベルギー検察は、空港での爆発が「自爆テロ」との見方を示し、公共放送RTBFは地下鉄駅では爆弾が爆発したと伝えた。
過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
AFP通信によれば、重傷者を含め200人以上が負傷しており、犠牲者はさらに増える恐れがある。ミシェル首相は国営テレビを通じ、「暴力的で卑劣な攻撃」と糾弾。ベルギー政府は爆発を受け、テロ警戒レベルを最高の4に引き上げ、3日間を国民服喪の日とすると発表した。
在ベルギー日本大使館は、爆発に巻き込まれた日本人がいないか確認を急いでいる。
空港での爆発は出発ロビーで発生。地元メディアによると、何者かがアラビア語で叫んだ後に発砲音がし、その後に2回の爆発が起きたとみられ、ロビーではカラシニコフ自動小銃も見つかったという。
空港の建物からは煙が立ち上り、現場に居合わせた人は地元メディアに「爆発で地面に投げ出され、天井が崩れ落ちてきた」と語った。RTBF(電子版)は、空港の監視カメラで撮影した3人の容疑者とみられる男の写真を掲載。このうち2人が自爆し、1人が逃走したと報じた。