ブリュッセルで22日発生したテロで、欧州では一気に緊張が高まった。各国は担当高官が対応を協議し、情勢分析を急ぐ一方、空港や国境の治安態勢を強化した。
AFP通信によると、フランスのカズヌーブ内相は国境や空港などの警備強化のため、警官1600人を増強していることを明らかにした。「公共交通機関の利用は切符と身分証を保持している人に制限される」と述べた。パリ郊外のシャルル・ドゴール空港では全ターミナルと鉄道駅で治安要員を増やした。
キャメロン英首相は閣僚や治安当局幹部が参加する緊急会議を招集し、対応を協議。ロンドンのヒースロー空港とガトウィック空港の警備態勢を強化した。ロンドン警視庁は「予防措置として、市民を守り、安心させるために交通拠点などに警官を増員した」と発表した。
ドイツも空港のほか、ベルギー、フランス、オランダ、ルクセンブルクとの国境警備を強化した。ロイター通信によると、フランクフルト空港では警官が増員されている。また、オランダの対テロ当局はスキポール空港や対ベルギー国境の警戒を強化した。