神奈川県藤沢市立中で昨年4月、白血病で治療中の2年の男子生徒が英語の授業中に体調不良を訴えたが、50代の男性教諭が「吐き気ぐらいで大事な授業を抜けるのか」と発言し、保健室に行かせなかったことが分かった。市教育委員会が24日、明らかにした。

 生徒はショックで約2週間、登校できず、教諭への不信感から英語授業を現在も受けていないという。

 教諭は当日、他の教諭と相談した上で電話で謝罪したが、生徒は「誰にも会いたくない」と訪問を拒んだ。教諭は市教委に「闘病中の生徒がいることは知っていたが、本人と気付かなかった」と説明、市教委は「配慮に欠ける発言だった」としている。