イラン、ダムにサイバー攻撃=ハッカー7人起訴―米当局 | ニコニコニュース

 【ワシントン時事】米司法省は24日、ニューヨーク州北部のダムや46の金融機関のシステムにサイバー攻撃を仕掛けたとして、イラン政府と関係を持つイラン人ハッカー7人を起訴したと発表した。

 米国の重要社会基盤を狙った国家関与のサイバー攻撃で、米当局が訴追措置を取るのは初めて。米欧など6カ国とイランは昨年、核開発問題の解決策で合意し、履行しているが、起訴を受けてイランを非難する声が高まる可能性もある。

 司法省によると、7人は革命防衛隊を含むイラン当局のために活動するコンピューターセキュリティー会社に雇われていた。金融機関を狙ったサイバー攻撃では、2011年12月から13年5月にかけ、大量のデータを送り付ける「DDoS(ディードス)攻撃」によってオンラインサービスが利用できなくなり、数千万ドル(数十億円)の損害をもたらした。

 また、7人のうち1人は、ニューヨーク州ライにあるダムの制御システムに侵入。ダムは当時、保守作業のためシステムから切り離されており、影響はなかったものの、リンチ司法長官は、そうでなければダムの水量などを変えることで「米市民の健康と安全に明白な危険をもたらす恐れがあった」と指摘した。