鉄鋼大手のJFEスチールの2016年3月期単体決算で、経常損益が赤字に転落する見通しとなったことが25日、分かった。15年3月期は1052億円の黒字で、経常赤字は3年ぶりとなる。中国メーカーの過剰生産による国際的な鋼材価格の下落や、原油安で油田開発向け鋼管の需要が低迷していることが収益を押し下げた。

 持ち株会社のJFEホールディングスは1月、16年3月期の連結業績予想の経常利益を1千億円から650億円に、純利益を500億円から250億円にそれぞれ下方修正した。主力子会社であるJFEスチールの不振で、一段の下方修正を迫られる可能性がある。

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