2016年の冬アニメ、話題性で言えば「おそ松さん」の一人勝ちのような感じでしたが、みなさんはどんな作品を楽しんだのでしょうか。筆者は「灰と幻想のグリムガル」「おしえて!ギャル子ちゃん」「この素晴らしき世界に祝福を!」「昭和元禄落語心中」などを楽しみました。
そうこうしている間に、もう2016年も春アニメの時期がやってきました!今春は魅力的な作品が多く、どれも捨てがたい……という印象。「ジョジョの奇妙な冒険」など、続編がスタートするシリーズも多くとても楽しみです。
今回はそういった続編は抜きにして、今季からスタートする新作TVアニメからアニメ好きな筆者が独断と偏見で選んだオススメ作品10本をご紹介していきます。
どれも今から放送開始が楽しみで仕方ないガチ選抜です。みなさんのアニメライフの参考にどうぞ!
美樹本晴彦のキャラが激しいアクションで魅せる「甲鉄城のカバネリ」
放送情報:4月7日より、フジテレビ「ノイタミナ」ほか
最新ニュース:和風SF“進撃の巨人”との声も 春アニメ『甲鉄城のカバネリ』4月7日より放送、美樹本晴彦キャラが暴れまわる
監督は『進撃の巨人』で監督を務めた荒木哲郎、脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』などを手がけた大河内一楼が担当しています。それもあってか、PVが公開されるやいなや「進撃の巨人みたいだ」という反応がSNS上でみられましたが、世界観の設計からキャラクターの個性など、それはちょっと違うんじゃないかなという印象を持っています。「ドラえもん」と「キテレツ大百科」、似てるといえば似てるけど、違う作品ですよね。そんな感じです。
筆者の一番楽しみにしているポイントは美樹本晴彦がキャラクター原案を担当している点。「機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 天空の楽校」から知ったのですが、あの独特なタッチで描かれるキャラクターたちがかなりツボにハマりました。淡いタッチなのに凛とした姿で描かれたキャラクターたちがグッときます。そんな美樹本キャラたちが激しく動きまわるアクション作品ともなれば、「好きなもの×好きなもの=最高」という脳みそ空っぽ方程式が成立するわけです。
ネトゲ、嫁? う、頭が…「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」
放送情報:4月7日より、TOKYO MXほか
最新ニュース:残念、美少女でした!アニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」キービジュアルを公開、4月7日より放送
haruYasy.:「うあああああああ!やめてくれええええええ!」
初めて原作を読んだときは頭を抱えました。ネトゲの嫁……うっ、頭が……。筆者と同じく心の奥底に隠した「闇」を刺激されている人も多いであろう「オンラインゲーム」をテーマにした日常系ラブコメを描くライトノベル「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」が4月からアニメ化されます。
多感な思春期、中高生時代に「ネトゲ(オンラインゲーム)」をガチでプレイしていた人なら、1度は出会ったことがあるであろう「ネカマ」という存在によって、あのカワイイ子ちゃんは男だったという精神的ダメージが計り知れない失恋を味わった少年・西村英騎が主人公。
そんな彼に「好き」と告白したカワイイ子(ゲームキャラ)、もうだまされないぞと思っていたものの、あまりにもしつこくてOKを出してみたら……中の人は超美少女でしたという話です。しかも巨乳です!あざといです!
haruYasy.:このチャットは検閲されました。
原作ノベルは古き良き某掲示板に書き込まれていた「SS(ショートストーリー)」のようであり、またゲーム内のチャットを読んでいるような。そんなネットユーザーやネトゲ廃人にとっては見慣れた文体なのが特徴なので、苦手な人は読みづらいかもしれませんが、まったり進行でゆるく楽しめればいいなと思っています。
私の癒やしとなってくれるかもしれない存在「ふらいんぐうぃっち」
放送情報:4月10日より、日本テレビほか
最新ニュース:女子高生“魔女”の一人立ちを描く新アニメ「ふらいんぐうぃっち」PV第1弾が公開、青森県の美しい風景もたっぷり
15歳になって「ひとりだち」をするべく、青森県に引っ越してきた「魔女」を主人公とする物語「ふらいんぐうぃっち」。何が良いかって「魔女っ子」ではなく「魔女」というところ。わりと重要なポイントだと思っています。
本作において最も気になっているのは初めてPVを見たとき「感動」させられた美しい背景の数々。コンクリートジャングルに目が慣れて荒んでしまった心を癒やしてくれる……そんな存在になってくれそうな予感がしています。そういえば「のんのんびより」を何度も繰り返して見ていたのも同じような理由でした。特に第1話と最終話はよかった……よかった。
もしまだ「ふらいんぐうぃっち」のプロモーション映像を見ていないなら、ぜひともチェックしておくべきでしょう。
ぶぉんぶぉん!バイク好き必見アニメがついに!
バイク好きから熱い視線が注がれる「ばくおん!!」
放送情報:4月4日より、TOKYO MXほか
最新ニュース:立川「極上爆音」上映会も決定!『ばくおん!!』新カットたっぷりの番宣CMを公開
ヒャッホーウ!(ヤマハは)最高だぜー!筆者の愛するRZは出てきませんけどね! 日本全国のライダーたちから熱い注目を浴びている「ばくおん!!」は、今季の作品で一番楽しみにしている作品かもしれません。
バイクメーカーから協力を得て、バイク好きなスタッフたちによって作りこまれたというバイク好き必見のバイクアニメなわけですが、内容としては女子高生たちの日常系作品です。男社会といっても過言ではないほど男性比率の高いバイク業界において、「女子高生によるバイク集団」なんてものは夢であり幻想であり、「ハッハッハッ!そんなの実在するわけないだろ」と笑ってしまうジョーク以外の何物でもないのですが、だからこそ思わず原作を手に取ってしまったのが筆者でした。くやしい。
各メーカーや乗り手たちの個性がキャラに反映されていて面白いのですが、やや煽りが多い癖の強い作品なので、そういった部分を楽しめる人でないと、本作はむしろストレスがたまる作品かも。特にカワサキやスズキが好きな人はイラッとすることもあるでしょうね。
ちなみに、放送開始直前に第1話の極上爆音上映会が実施されるそうですよ。めっちゃ行きたい。
シュール系クールお兄さん「坂本ですが?」
放送情報:4月7日より、TBSほか
最新ニュース:『坂本ですが?』原作表紙絵を再現しすぎPV公開!緑川光、石田彰、杉田智和ほか豪華声優陣も発表
全四巻が刊行されている人気ギャグ漫画を映像化した「坂本ですが?」。さまざまなメディアで称賛され、高い人気を得ている作品ですね。その主人公は完全無欠の坂本くん。高身長でスラっとした肢体を持つイケメン!なのに、全力でギャグ漫画を繰り広げます。
筆者としては「シュール系」に分類している作品で、ありがちな学校ならではのトラップを、中二病臭いポージングで華麗に回避する姿が印象的ですが、ところどころで「この作者は頭がおかしいんじゃないかな」と思うような「シュールを突き詰めた先の先」みたいな前衛的なネタをぶっこんでくるところが魅力じゃないかなと思っています。
そんな「坂本ですが?」ですが、声優陣が超豪華なのも注目ポイント。坂本を演じるのは緑川光、そのほかにも森久保祥太郎や杉田智和、石田彰など、実力・人気ともにトップクラスの声優たちが揃いました。これもう二度とないかもしれないオールスター感のあるキャスト陣ですよね。
海の女に憧れる少女たちの物語「はいふり」
放送情報:4月9日より、BS11・TOKYO MXほか
最新ニュース:4月9日スタートの新アニメ「はいふり」第1弾PVが公開中!「ガルパン」鈴木貴昭が原案を担当
アニメ「ガールズ&パンツァー」の鈴木貴昭が原案、同作の脚本を手がけた吉田玲子が脚本・シリーズ構成を担当する「はいふり」。「月刊コミックアライブ」2015年12月号からコミカライズもスタートしていますが、まだまだ本作のストーリーについては謎が多いですね。
プレートの歪みによって国土の多くが海に沈んだ日本という設定で、海の上に生活の場を構築していった世界が描かれ、その海の上の安全を守るのが「ブルーマーメイド」という職業につく女性たち。そんな海の女に憧れる少女たちが通う学校「海洋高校」に、主人公・岬明乃が入学するところからストーリーが展開していくようですが、果たして彼女たちに何が待ち受けているのか……まぁ鈴木さんが原案ってところでハートフルボッコな闇堕ちエンドはないだろうと安心しています。
いったい何が始まるんです?TRIGGER新作も注目
まぁもう見るしかないよね感のある「マクロスデルタ」
放送情報:4月3日より、TOKYOMXほか
少し前に先行版として、1話分のアニメが配信されて話題になりました。マクロスといえばバルキリーによる激しい「ドッグファイト」、そして歌姫たちのよる「歌」。今作ではそこに、魔法少女よろしく「変身」という要素が加わっていて、CGをたっぷりと使った映像&演出がゼントラ盛り。
さらに何かと世間を騒がせる「ドローン」のようなもの、非接触型の充電設備というのも取り入れられていて、リアリティのあるSFに仕上げられているのは面白いところ。「これがエンタメけぇ……」と感服したのを覚えています。めっちゃ爆笑しながらですが。
あれを見たあと、数日ほど早く本編を見せてくれと気が狂いそうな日々を過ごしましたが、ようやく続きが楽しめるのかと思うとワクワクします。そして、シリーズ初登場となる「デルタ翼」の機体にどのような秘密が隠されているのかも気になりますね。
大・事・件!大・事・件!「くまみこ」
放送情報:4月3日より、AT-X・TOYKO MX・サンテレビほか
最新ニュース:「くまみこ」第2弾PV公開、日岡なつみ(まち)と安元洋貴(クマ)がノリノリで歌うED曲も披露
本作の面白いところはキャラの設定が「なんでやねん」とツッコミを入れたくなるちぐはぐ感。都会に憧れを持つ田舎娘・雨宿まち、炊飯器すら扱えないほどの機械音痴、いまどき交通系ICカードがわからないほど世間知らず、中学2年生にして初めて「しまむら」に服を買いに行くなど、キミ本当に神社の中で生きてきたんだねと「おじちゃんが広い世界に連れ出してあげよう」と手を引いてあげたくなります。深い意味はありません。
対する、人語を使いこなす熊・クマ井ナツはその真逆。タブレットPCを使いこなしネット通販三昧、世情にも詳しく、無謀にも都会の高校へ進学したいと言うまちに現実を突きつけることができるほど。保護者かな?
この2人(?)が主人公の同名漫画を原作とするアニメ「くまみこ」は東北地方の山奥が舞台となっているそうですが、モデルになった場所が存在するなら……ちょっと遊びに行ってみたいものですね。あ、リアルナツさんはご遠慮いただきたいです。やめてください死んでしまいます。
あ、ちなみにクマ井ナツさんは去勢済みだそうですよ。この情報に深い意味はありません。
王道感のあるアクション漫画を映像化「双星の陰陽師」
放送情報:4月6日より、テレビ東京系ほか
「ジャンプSQ」で連載中の人気作がアニメ化と聞いて、発表当時はすごく嬉しかったのを覚えています。筆者もいい加減に大人の年齢ですが、この「東の天才少年・焔魔堂ろくろと、西の天才少女・化野紅緒が、突然夫婦になれと言われて共同生活を始める」という王道的な感じ、いいですよね。
「陰陽師」をテーマにした作品は多いですが、本作は「ペア」を重視した作品で、互いをライバル視しながら成長していく感じです。全体的に中二病臭いですが、くどいと感じるほどではないので、青春しているなと温かく見守って上げたくなるような主人公たちです。最近こういう見守りたくなる系のキャラが好きになりやすい傾向があるなと感じていますが……これが加齢というものでしょうか……。
アニメ化を担当するスタジオは「studioぴえろ」。2016年冬アニメで「おそ松さん」を手がけ、時々シレッと入ってくる本格的なアクションシーンは目を見張るものでした。それを存分に発揮してもらえれば、きっと素晴らしい作品になるでしょう。
よくわからないけど凄いことになりそうな「キズナイーバー」
放送情報:4月9日より、BS11・TOKYO MXほか
最新ニュース:TRIGGER『キズナイーバー』放送日程が決定、最速は4月9日!梶裕貴ら出演の直前SP番組も
いまいち情報が出てこないのでどこまで期待していいのか、未知数なところではありますが、原作を「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の岡田麿里と、「キルラキル」のアニメスタジオ・TRIGGER(制作もTRIGGER)ということで注目しています。
正直にいって「あの花×キルラキル、つまり……どういうことだってばよ!?」という感じなんですが、主人公・阿形勝平の“痛みを感じない体質”という設定と、彼が属することになる“痛みを共有できる”グループ「キズナイーバー」というのが、本作における鍵になる要素となるみたいです。
キャラ設定には「脳筋DQN」「不思議メンヘラ」などそれぞれの個性を表現したワードが添えられており、公開されたPVは日常シーンばかりですがチラっとやばそうなシーンが混じっていたりと、そこから察するにかなりはっちゃけた作品になりそうだなとワクワクしています。