国際親善試合が25日に行われ、U-23日本代表とU-23メキシコ代表が対戦した。
1月にAFC U-23選手権を制してアジア王者に輝いた日本。同大会で出場権を獲得したリオデジャネイロ・オリンピックに向けて、ポルトガルで強化合宿を実施した。しかし、経由地のドイツでストライキに見舞われ、1日遅れでポルトガルの首都リスボンに到着。現地入りから2日後、リオ・マイオールスタジアムにて、前回大会の2012年ロンドン・オリンピック覇者であるメキシコと強化試合に臨んだ。
日本は「4-2-3-1」で1トップに久保裕也、2列目左に南野拓実、同中央に中島翔哉、同右に豊川雄太。主将の遠藤航と原川力がボランチでコンビを組む。GKは中村航輔、DFは左から亀川諒史、植田直通、岩波拓也が入り、オランダ2部ドルトレヒトでプレーする注目のファン・ウェルメスケルケン・際が右サイドバックでU-23代表デビューを果たした。
試合が動いたのは開始わずか2分。立ち上がりから積極的にプレスをかけた日本が幸先良く先制に成功する。ペナルティエリア手前左でパスを受けた中島が、DF2人をかわして思い切りよく左足を振り抜く。シュートは相手DFの出した足に当たってコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。リードを得た日本は28分、敵陣中央でパスを受けた遠藤が左サイドへ展開。ボールを受けた亀川がピンポイントのクロスを供給すると、走り込んだ久保が頭で合わせるが、枠を捉えられなかった。
すると33分、日本が追加点を奪う。中島からの縦パスをエリア手間中央の久保がヒールで流す。反応した南野がエリア内に抜け出し、落ち着いて右足でゴール右隅に流し込んだ。一方のメキシコは36分、右サイドでFKを獲得すると、中央でホルダン シルバが頭で合わせるが、シュートはGK中村がキャッチした。前半は日本が2点リードで折り返す。
ハーフタイムに日本は岩波と豊川を下げて、奈良竜樹と井手口陽介を投入。後半立ち上がりからメキシコの勢いに押されていた日本は55分に、原川を下げて金森健志をピッチに送り出す。65分には南野に変えて鎌田大地を入した。だが69分、日本は失点を喫し1点差に迫られる。メキシコは右サイドからの折り返しを中央のマルコ・ブエノがシュート。これはブロックに阻まれるが、こぼれ球に反応したブエノが自らダイレクトボレーを放つと、シュートはDFに当たってコースが変わり、ゴール左隅に決まった。日本は直後の70分、ファン・ウェルメスケルケンと中島を下げて、小泉慶と関根貴大を投入し、交代枠を使い切った。
日本は80分、久保からのマイナスの折り返しを受けた金森が、トラップから素早く右足を振り抜くが、シュートは相手GKのセーブに阻まれた。終盤はメキシコが猛攻を仕掛けるが、日本はGK中村の好セーブなどで守り切り、このままタイムアップ。 日本が2-1でロンドン五輪覇者のメキシコから金星を挙げた。
U-23日本代表は、中2日の28日に地元クラブのスポルティングと対戦する。
【スコア】
【得点者】