26日午後4時20分ごろ、大阪府八尾市の八尾空港で着陸しようとした小型機が墜落し、炎上した。府警八尾署によると、乗っていた4人の死亡が機内で確認された。いずれも成人男性とみられる。
国土交通省の話では、この小型機の機長は西本泰志さん。府警は、業務上過失致死事件とみて八尾署に捜査本部を設置。身元の確認を進めるとともに、現場検証を行うなどして事故原因を調べる。
府警などによると、小型機はコックピットが大破したほか、機体後部が上方に折れ曲がり、垂直尾翼は取れていた。火は午後4時40分ごろに消し止められた。
国土交通省や八尾空港事務所によると、墜落したのは4人乗りの単発プロペラ機「ムーニー式M20C」。神戸空港(神戸市)を午後4時3分に離陸し、八尾空港に向かっていた。
管制官に対し「着陸をやり直す」と連絡後、東西に延びる約1490メートルの滑走路の東端から約1100メートル地点脇にある草地に墜落した。当時、視界は良好で風は弱く、午後4時時点の風速は1.5メートルだった。
機体は幅10.7メートル、長さ7メートル。1977年に登録され、年1回の取得が義務付けられている「耐空証明」を2015年5月に取得し、国の検査官らが機体の状況を確認していた。
国交省は航空事故に認定し、運輸安全委員会は航空事故調査官2人を現地に派遣することを決めた。
八尾空港は住宅と工場が立ち並ぶ地域にある。