東日本大震災復興・復旧支援のため、2012年に16年ぶりに再結成した女性5人組バンド・プリンセス プリンセスが26日、東京・豊洲PITで行われた『PRINCESS PRINCESS2012-2016再会FOR EVER』公演をもって、再結成活動に幕を下ろした。
12年に1年間限定で活動し、約5億1000万円の義援金を集めたプリプリは、東北地方における今後の医療・教育分野への寄付を発表。さらに、震災の影響で東北エリアに1000~1500人規模のライブ会場がなくなってしまったことから、宮城県仙台市のライブハウス「チームスマイル・仙台PIT」の建設資金として、約3億1000万円を寄付した。
メンバーは「皆さんの一つ一つのちっちゃな気持ちが、結果13万人もの人たちがライブに集まってくれてこんな大きな数になり、目に見える形での、こんなに大きくてすてきな支援を行うことができました。“音楽の力”で東北地方に元気を届け、“音楽の力”で人々に力を届けられる、私たちにとっても最高の形となりました」と喜んだ。
震災から5年の今月11日から13日にかけて、「チームスマイル・仙台PIT」のこけら落とし公演を開催したが、東北エリア在住者優先でチケットが販売されたため、この日は“後夜祭”として東京公演が行われた。
会場には3000人もの観客が詰めかけ、オープニングの「19 GROWING UP」から大歓声。代表曲「Diamonds」など全18曲を演奏し、完全燃焼した。ボーカルの岸谷香は「すばらしい、これ以上にない再結成だったなと思っています」と感慨深げ。Wアンコールのあとも拍手は鳴りやまず、ファンに惜しまれながらも再結成活動にピリオドを打った。