『討鬼伝2』最速体験会プレイリポート――和風ハンティングアクションゲームはどう進化したのか!? | ニコニコニュース

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●『討鬼伝』らしさはそのままに、さまざまな要素がパワーアップ!

 2016年3月26日、コーエーテクモゲームスのハンティングアクションゲーム『討鬼伝2』の最速体験会“モノノフ出陣式2016年春”が開催された。本記事では、プレイリポートをお届けする。

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 『討鬼伝2』は、コーエーテクモゲームスが手掛ける和風ハンティングアクションゲーム。シリーズで初めてオープンワールドが採用され話題を呼んでいる。また、移動や攻撃を初めとするさまざまなアクションが行える新要素の“鬼ノ手”が追加されるなど、大幅な進化を遂げている本作の魅力を紹介していく。

※本記事は、『討鬼伝2』最速体験会“モノノフ出陣式2016年春”で体験できたバージョンでのリポートです。体験版や製品版では仕様が異なる場合があります。その点はご了承ください。

 体験会では、シングルプレイとマルチプレイをそれぞれ20分ずつ体験することができた。自身の分身となるモノノフを作成しゲームスタート。

 まずは、今回の体験会で使用できた太刀、弓、盾剣、仕込鞭の4種類の武器をご紹介。

◆太刀(攻撃属性:斬)


 攻撃の速さ、範囲、威力のバランスがよく扱いやすい武器。どの攻撃からも繋がり、発動直後に無敵発生する“翻身斬”や衝撃波を放つ“真空斬”など多彩な立ち回りができる。本作からの新アクションとして、速攻撃4と強攻撃3のヒット時に各ボタンを長押しすることで、つぎの攻撃の性能がアップする“止水”が追加されている。

◆弓(攻撃属性:突)


 遠距離から攻撃できる武器。溜めるほど威力が上昇する通常攻撃と、番える回数で性能が3種類に変化する“番え攻撃”が特徴。上手く使い分けることで、小型鬼から大型鬼まで幅広く対応できる。新アクションは、構え動作中にコマンド(□+△)を入力することで、後方に素早く飛び退きつつ、もといた場所に矢を放つ“躱し射ち”と、射撃後に一定時間入力を行わないと発動し、短時間攻撃力が上昇する“弦張り”。

◆盾剣(攻撃属性:斬・突・砕)

 攻守にバランスの取れた武器。盾を使った防御が行える“守ノ型”と盾を剣に変形させて双剣として扱う“攻ノ型”を切り換えながら戦う。“守ノ型”時に攻撃を当てると”鬼気ゲージ”が増加し、最大時に“攻ノ型”に切り換えると、“攻ノ型”の攻撃力が上昇する。

◆仕込鞭(攻撃属性:斬・突)

 さまざまな仕掛けを仕込み、変幻自在の立ち回りを得意とするトリッキーな武器。鞭を使った攻撃以外に苦無を射出できる。鬼に命中した苦無は、一定時間刺さり続け、鞭を引っ掛けて、一気に距離を詰めたり、起爆してダメージを与えたりできる。

 物語はマホロバの里から始まる。里にある施設説明を受けた後、さっそくフィールドへ。当たり前だが、エリア制だった前作と比べると、とにかく広い。その代りに、気力を消費して高速移動が可能な“鬼疾風”や鬼ノ手を使用して、対象物を掴み、その場所へ素早く移動する“鬼絡”などが追加されているので心配は無用。とくに“鬼絡”は、空中や連続での使用も可能なため、高低差のある段差なども登ることができる。また、鬼に当てることで距離を一気に詰められるので、戦闘でも非常に便利なアクションだ。

 基本的な操作方法などの確認が終わったところで、メインストーリーを進めることに。最初の目標は、鉄鉱石2個の回収と小型鬼“ガキ”10体の討伐。鉄鉱石は、フィールド上に光っているポイントを調べること取得でき、ガキに関してもフィールドを動き回っているとよく遭遇する鬼なので難なく達成。その後、目的地である監視小屋に到着するとイベントが発生し、中型鬼“ヒダル”との戦闘に突入する。ヒダルは、ガキの群れを統率しており、戦闘中にガキを呼び寄せる厄介な鬼だ。ガキの群れに苦戦しつつもなんとかヒダルを倒し無事クリアー。

 その後には、マホロバの里まで一度戻ることになるのだが、監視小屋の近くには跳界石が設置されている。跳界石は使用すると、ほかの跳界石までワープが可能で、マホロバの里にも設置されているため、一瞬で戻ることが可能。また、今後はマホロバの里から、監視小屋へのワープもできるようになる。

 マホロバの里に帰還すると新たに“ニギタマフリ”が解放される。“ニギタマフリ”は、防具に装着したミタマからくり出されるタマフリの一種で、特定条件を満たすことで、立ち回りが有利となる効果が自動的に発動する能力のこと。発動する能力は装着するミタマによって大きく異なる。

 また、ここで任務や依頼なども利用可能に。任務は、マホロバの里にある御役目所で受諾し、里の入り口にある門を調べると出発。目的地へは自動で移動し(※ロード画面が入る)依頼ごとに設定された鬼を倒すとクリアーとなる。前作までをプレイしている方にはなじみ深いの要素だろう。ちなみに、後述するマルチプレイに関しても、今回の体験会ではこの形式でプレイすることになっており、オープンワールドの世界を自由に探索することはできなかった。

 もうひとつの依頼は、街やフィールドにいるNPCに話しかけることで受けることができ、「●●(アイテム)を取ってきて」や「●●(鬼)を倒して」などの条件が提示される。条件を満たした後、もう一度話しかけると依頼達成になり報酬を受け取れる。

 また、筆者は今回のイベント中では体験することができなかったが、共同作戦というものも存在するようだ。これは、フィールドを探索していると、鬼と戦闘しているNPCが現れることがあり、接近すると加勢ができる。見事すべての鬼を倒すと報酬がもらえるようだ。

 そして、最後にマルチプレイの解説を少しだけ。今回の体験会では4人ひと組でミフチ、ゴウエンマ、シンラゴウ、カシリの4体の大型鬼から好きな鬼を選んで挑戦。筆者のチームは、シンラゴウとカシリに挑み、シンラゴウは見事撃破に成功したのの、カシリは無念のタイムアップ。

 しかし、マルチプレイ時には、本作の注目要素のひとつ“完全部位破壊”も確認できた(※完全部位破壊自体は、シングルプレイでも可能だが、筆者はシングルプレイの体験中に大型鬼と戦うことができなかったため)。通常の部位破壊では、破壊しても再生してしまう鬼の部位。しかし、専用ゲージを最大にして発動できる“鬼葬”を使用することで二度と再生しない完全な部位破壊が可能。“完全部位破壊”で破壊した部位は、再生しないだけでなく、鬼の行動にも大きな変化を与える。たとえば、二足歩行の鬼の足を破壊すれば、手を使って這いずるような移動に変化するため、大幅に移動の能力を低下させることができるなど、戦略的にも重要なシステムとなりそうだ。

 今回の計40分に渡る体験を通して感じたのは、じつに『討鬼伝』らしい作品に仕上がっているということ。シリーズの魅力はそのままに、オープンワールド化や多数の新アクションの追加により、さらに爽快感やワクワク感が増している。この記事を見て興味を持ったなら、4月11日配信の体験版をプレイしてみてほしい。そして、体験版の反応をもとに、本作をさらにブラッシュアップしていくとのことなので、ぜひ意見や要望の方も送っていただきたい。

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