エックス線天文衛星「ひとみ」の想像図(JAXA提供)
共同通信社

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、2月に打ち上げたエックス線天文衛星「ひとみ」との通信が26日午後から断続的に途切れ、衛星の状態が確認できなくなったと発表した。今後、復旧を目指し作業を続ける。

 JAXAによると、ひとみは高度約580キロの軌道を周回中。夏ごろの観測開始のために機器を調整している段階で、このままでは観測できなくなるという。

 ひとみはJAXAと米航空宇宙局(NASA)などが共同開発した。エネルギーの高い天体が出すエックス線を捉え、ブラックホール観測などが期待されている。