26日、シリア・パルミラ郊外の城壁近くで国旗を掲げる政権軍兵士(タス=共同)
共同通信社

 【カイロ共同】シリアのアサド政権軍は27日、過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にあった中部パルミラを完全に制圧したと発表した。ロシア軍が空爆で政権軍の作戦を支援し、IS部隊の大半は東方に撤退した。

 パルミラはシリアの東西を結ぶ戦略的な要衝で、ISが昨年5月に制圧していた。政権軍は声明で「ISに痛烈な一撃を与えた。テロ組織の崩壊と敗北の始まりだ」と宣言した。

 シリアでは2月末、アサド政権と反体制派の一時停戦が発効。この後、政権軍はパルミラへの攻勢を強めていた。

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