【高橋みなみ/モデルプレス=3月28日】27日、AKB48グループが横浜スタジアムにて『祝 高橋みなみ卒業“148.5cmの見た夢” in 横浜スタジアム AKB48単独コンサート』を開催され、グループ発足時からメンバーを率い、総監督を務めた高橋みなみが約28000人の観客と共に盛大に送り出された。終演後の会見は涙あり、笑いありの高橋らしい受け答えの連続だった。一問一答は以下のとおり。
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◆「やりきった」卒業メンバーを呼んだ理由
― 今終わった素直な気持ちをお聞かせ下さい。
高橋:終わっちゃったんだなってのが、すごく素直な気持ちでして。最初から最後まで出演させて頂いたのですごくあっと言う間に感じましたね。最後のアンコールで喋るところまではただただ楽しくて、この一瞬一瞬を大事にしなきゃなって思っていたら終わってしまったので。でもなんかこう惜しまれるぐらいがというか、もうちょっと聴きたかったな、もうちょっと踊りたかったなというくらいが丁度いいのかなと思いました。
― (スピーチは)こんなことを喋ろうというのはある程度は考えていたんですか?
高橋:これが、総選挙しかりいろんな場所で喋ってきていたので、何を喋るんだろうってすごく期待されている感がひしひしと分かってはいたんですけど(笑)、なので昨年からずっと考えていて、でも浮かばなくて、やっぱり10年を表す言葉ってのが感謝しかなかったんですよ。ずっと「ありがとう」っていう5文字しか書けなくて。どうしようって思っていたら前日に夢に出まして。追いつめられすぎたのか分かんないんですけど、本当に自分があの場所に立って客席を見て、喋ってたんですよね。で、バッと起きて、全部メモって今日はそれを話しました。
― かつての仲間があれだけたくさん来てくれるっていうのは今までの卒コンに無いケースだと思うんですけど。
高橋:そうですね。最後になるのかなと思っています。「二度と見れない画を」というテーマの中でやらさせて頂いたので。卒業生の皆には申し訳ない気持ちもあったんですが協力して頂きました。これから残るメンバーたちに背中を見せてあげてほしいです、ってお願いして。そしたらすごく皆も楽しそうにやってくれて、メンバーも何かを感じ取ってくれたんじゃないかなと思います。
― それは直接お願いしたんですか?
高橋:元々はアンコールの方に出てくるっていうのがいつものパターンでして、やっぱり一曲目から(前田)敦子と2人の曲から始まるってのは誰も想像していなかったでしょうし、私自身もそれはやっちゃいけないんじゃないかなと思ってたんですけど、打ち合わせをしているところで、スタッフさんから「最後っていうことを考えてやりましょう」って言って頂いたので今回ふんだんに10年間を振り返ろうということになりました。まあ第一章っていう言い方をすると何回第一章終わってるんだってなるんですけど(笑)、10年という節目で第一章が終わって、第二章が本当に始まる。これは終わりではなくて始まりなので。今いるメンバーに何かを感じ取ってもらって、AKB48を作っていってほしいなという気持ちです。
― やりきった感はありますか?
高橋:あります!やっぱり前田が卒業した時からは10年というのは決めてたので、一昨年の末に卒業しますってことを言ってまさかここまで延びるとは思ってなかったですし、まさかこの寒い時期に野外って、「これ雨降ったら終わるで」って(笑)。前日まで降水確率60%くらいあったので「国立の再来や」と、ざわざわしてたんですけど、皆の気持ちが届いて晴れにもなってこうして素晴らしい形で終わることが出来て、今幸せです。
― 逆に1年以上かかってよかったことってありますか?
高橋:良かったことですか?やっぱり延びれば延びるほど、申し訳無さの方がすごく多かったんですよね、ファンの方に。やっぱり言ったことは守りたいってのはずっとあったので本当は昨年の末に卒業するべきだったんですけど、そうするとこういう大きな場所で「さようなら」「ありがとう」という言葉を伝えられないまま終わってしまうのはそれはまた違うのかなという気持ちもあったので、少し皆様には待って頂きましたけども、終わってみたらやって正解だったな。延びてしまうのも1つの運命というか。そこを楽しめたのは、すごく良かったかなと思います。
◆セットリストにこだわり
― 演出面やセットリストのこだわりは?
高橋:変に寄り道しないというか、ある意味ストレートなセットリストだったと思います。自分がAKBとしてやってきた楽曲を各姉妹グループの皆に歌ってもらったりとか。本当だったらSKEの子とはSKEの曲をコラボした方がよいのかもしれないけど、歌いたい曲だったりとか自分っぽい曲がたくさんあったので、それを並べさせてもらいました。全部AKBの楽曲です。
― 最後、一人一人声をかけたメンバーがいますが、あそこにいるメンバーは?
高橋:あそこにいるメンバーは、言いたい子ってことで並ばさせてもらったんですけど何で自分ここに呼ばれたんだろ?って子も何人かいたと思う。未来を繋いでいくっていう意味だったりとか、もがいている子だったりとかを自分で見て感じ取れた子。あそこの場で何かを伝えることによって変わる子もいると思うので。どうしても皆、「誰も見てくれない」ってことが先行しがちですけど、「誰かが見てくれる」って言うことを一人ずつ(伝えた)。本当は全員伝えたかったですけど、あういった形で伝えさせてもらいました。
― 今日のコンサート予定より泣いちゃいました?泣かなかったです?
高橋:予定より泣かなかったです!「思い出のほとんど」は「泣くだろうな」ってのがあったんですけど(笑)、もっとなんか感極まってぐわってくるのかなって思ったら楽しいって気持ちが前のめりに出てきてて。だから本当にウワッってなったのは2回でした。もっとボロボロになると思ってたんですけど。
― 劇場公演もありますね。
高橋:そうですね。劇場はずっと10年間過ごしてきたお家のような場所なので、皆やっぱり卒業生も「何よりも劇場からの卒業が寂しい」って言葉を残していくので、4月8日誕生日なんですけど25歳のその日にどういう風に感じるのかなってのを楽しみにしています。
― 振り返ってみるとすごく思い出に残っているところってなんですかね?
高橋:そうですね。難しいですね。やっぱり学生時代を全てAKBに注いできたので、ある意味修学旅行とか学生としての楽しさを学ぶところに行かなかったですし、でもやっぱり48グループでしか学べなかったことを学んできた。達成感。レコード大賞って場所だったり、初めてミュージックステーションに出させて頂いてあの階段降りる瞬間だったり、初めての劇場公演だったり、何か要所要所でフラッシュバックするものがあるので…10年を語るのは難しい。
― 辛かったことは?
高橋:事件も色々ありました。それが一番グループの危機だったかなと思います。
◆恋愛解禁、結婚目標は?
― 恋愛が解禁になります。目標は?
高橋:目標ですか!?(笑)今回卒業ドレスを作って頂いたんですよ。原点回帰でメンバー個々色があるんですけど敦子と同じ白にしてもらったんですよね。「桜の花びらたち」はやっぱり自分にとって大事な曲なので、桜を貼って頂いたり。このドレスを結婚式で着たいってずっと言ってたんですよ。てなるとなんですよ、ミニ丈(スカートが厳しい)!30までにはですね!30までには素敵な殿方を見つけたい(笑)。25って女性として、四捨五入したら30だぞって歳なので、結構焦ってますね。焦りはあります。でも焦ってもしょうがないことは分かってるので、どうしようかと思ってます。
― スピード婚は?いっぱい恋愛しますか?それとも一人の男性で5年使って?
高橋:難しいなあ~、何人か付き合いてええ!(笑)だってそうですよ!14歳で入ってるんですもん!だって昔いたのは、1週間。告白されて、付き合った人がいたんですよ。で、一週間後振られたんです。何もせずに。
― 理由は?
高橋:分からない!だから若い恋愛はしたくないんですよね、ちゃんと実りのある、現実味のある、自分の人生が豊かになるような、そんな方を大募集です!
― 付き合う条件はどういう人ですか?
高橋:付き合う条件ですか!?ひとまずギャンブルはしない!(笑いが起こる)これ重要ですから!まあある程度の収入はある。大人としての余裕がある。優しい、面白い。ペットが大丈夫。これです。
― 不倫は大丈夫ですか?
高橋:不倫は幸せになれないわよ~(笑)。幸せになりたいんだから!
― 経歴詐称も?
高橋:ダメよ!経歴詐称はいいことないわよ~(笑)。日本人は経歴大事って言われちゃうから。
◆アイドルは「期限があるからこそ輝くもの」
― 改めてアイドルってのを10年間やってきてどんなものでしたか?
高橋:アイドルは期限があるからこそ輝くものですかね。時間は止められない。私も14から25になるのでその限られた時間の中で何をもがいて何を楽しむのかっていう。いつまでも皆とアイドルでいられるわけではないっていうその儚さをすごく感じましたね。学校も6年とか3年とか期間があるからこそ楽しくて、振り返ってみたら青春だって思うので、AKBにいる期間は学校とは違う第二の青春でした。
― 今回初めて31曲出ずっぱりでしたが、ソロとしての自信には繋がりましたか?
高橋:それとこれとはまた別ですね。今日はAKBとしての、たかみなとしてのある意味集大成なので、勿論これが活かせること、話すことは好きですし、楽しませることはきっと出来ると思うんですけど、一人で変な話横浜スタジアムに立った時、皆さんを喜ばせられるかっていったら、まだその技量がないと思います。足元をしっかり見て、地盤を固めてしっかり進んでいきたい。背中を見せれる先輩になりたいと思います。
― 前田敦子さんとはどんなことを話されましたか?
高橋:深く言葉を交わさなくても分かる存在がいるっていうのは、自分の人生に本当に素晴らしいことだなって思います。ある意味仲間ではないですけど同じ時代を生きた友なので。交わした言葉はあまりなかったですね。「泣いちゃうね」って言ったくらい。
◆「AKB48はどんな存在?」涙を見せる
― 高橋さんにとって改めてAKB48ってどんな存在?
高橋:難しいなあ…(涙)。このグループが無かったら私はここにいないですし、ずっと私オーディション落ちてきたので、何でAKBに受かったのかは今でも分かりません。でも10年やり続けてこれて悔いは全くありません。本当にやってきてよかったなって思ってます。やっぱり今のメンバーは若いので悩むこともたくさんあると思うけど、そういうのを見ると「あ~昔の自分に似てるな」とか「そんなことあったな」って思うんですけど、前を向き続けてほしいっていう気持ちですね。夢とか希望とか語っててもしょうがなくて、一歩どれだけ前に進めるか。私は立ち止まることはオススメしません。前を向いて進んでいってほしいと思います。
― 「努力は必ず報われる」が今日も飛び出しましたが…
高橋:“飛び出しました”!?飛び出してはないんですよ(笑)。
― やっぱり高橋さんの一生のテーマですか?
高橋:一生のテーマだと思います。このことを言ったから何が出来るかっていう背負っていかなければいけないですし、カッコ悪いって思われることとか、がむしゃらさとかやり方が分からない子たちが今すごく多いんですけれど、やってみたらすごく楽しいし、すごく充実感があるし、やっぱりやりきることの素晴らしさはこのグループで学んだので。卒業してからも、地道にはなると思いますけど、確実にこれから一緒に仕事をして下さるスタッフさんを大事にしながら頑張りたいです。
― 4月8日まで少し時間ありますけど残りのアイドル生活でやっておきたいことは何かありますか?
高橋:(笑)。まあ、ひとまず今日が終わったからと言って、異性と2人きりで会わない。すぐ撮られますから!で、8日気まずいムードとか嫌なんで。まずこの残った期間、私は家に引きこもります(笑)。
◆秋元康プロデューサーへ気遣い
― 秋元康先生と何かお話されましたか?
高橋:始まりの円陣をする前に秋元先生とお会いしてしまって。「頑張れよ!」って言われたんですけどその一言だけで号泣してしまって「早い早い」って言われて。で終わった後に「すごく良かったよ」って言ってくれて。やっぱりAKBの楽曲を10年プロデュースし続けて下さった秋元さんの労力というか、本当に大変なことだと思うんです。あのご年齢で何百曲書き続けなきゃいけないのは。やっぱり、これからの秋元さんの人生をもう少し楽にさせてあげたいです。
(報道陣笑い)思いますよ!思うよ、だってもうすぐ定年退職ぐらい、秋元さんの余生というか心配です。秋元さん以上の方はいないって分かってますけど秋元さんの荷を少しでも持ってあげれる存在が。自分もできることやりたいですけど、もっとたくさん、色んな人ができるようになれば良いなと思います。
― そのためにはやっぱり彼氏をつくって安心させるというのが1つの出来ることだと思いますが…
高橋:え~!?これね~、相手によるで~(笑)。そこいっちゃったかみたい(な相手)になると…秋元さんが元気になるお方と浮く話があれば良いなと思います。
― ファンに最後にメッセージを。
高橋:皆さん本当に10年間ありがとうございました。一昨年の末に発表して今日この日を迎えるまでとてもおまたせしてしまって卒業詐欺とか言われたこともありましたが、ちゃんと私卒業致します。残ったメンバーに48グループの未来を託して、これからの皆の未来が本当に幸せであることを祈っていますし、色を彩るのはきっとファンの皆さんだと思います。ぜひこれからも応援してあげて下さい。私のこともよろしくお願いします。ありがとうございました!
◆28000人を動員
同コンサートは、約28000人を動員。前田、大島優子、板野友美、篠田麻里子、秋元才加ら卒業メンバーが合計19名も集結する豪華なステージとなった。
また、イベントでは高橋が今秋1stソロアルバムを発売することが発表。豪華アーティストが楽曲を提供すると言い、その第1弾アーティストとして岸谷香、高見沢俊彦、槇原敬之の楽曲提供が明らかとなった。
なお、高橋は誕生日である4月8日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行う。(modelpress編集部)