本来の四天王とは「持国天(じこくてん)・増長天(ぞうじょうてん/ぞうちょうてん)・広目天(こうもくてん)・多聞(たもん)天」の仏法の守護神のことです。漫画・アニメにもこの四天王は登場し、主に強い四人の集団のことを総じてこう呼んだりします。今回は、強いだけでなく個性的な「漫画・アニメに登場する四天王」もご紹介します。
■◯◯四天王となる四天王
●東京四天王(ろくでなしBLUES)
東京四天王は、「前田・鬼塚・薬師寺・葛西」の4名から成ります。これは東京で最もけんかが強い四天王です。「吉祥寺の前田・渋谷の鬼塚・浅草の薬師寺・池袋の葛西」というふうに地名と合わせて呼ばれています。主人公の前田は、初め自分が四天王に数えられているのを知りませんでしたが、その事実を知ってうれしそうにしていました(笑)。
●かぶき町四天王(銀魂)
かぶき町四天王は、「お登勢・泥水次郎長・西郷特盛・華陀」の4名から成り、かぶき町を支配しています。町は長い間均衡が保たれていましたが、ある人物の陰謀によって町を巻き込んだ大戦争が勃発。特に誰かが死んだわけではありませんが、この戦い以降「坂田銀時、志村妙・あずみ・黒駒勝男」の新かぶき町四天王が町を仕切ります。
●美食屋四天王(トリコ)
美食屋四天王は、「トリコ・ココ・サニー・ゼブラ」の4名から成ります。メンバーは全員、IGO(国際グルメ機構)の会長である一龍(いちりゅう)によって育てられました。四天王はそれぞれ特化した能力を備えていて、「超嗅覚を持つトリコ・超視覚を持つココ・超触角を持つサニー・超聴覚を持つゼブラ」と誰もが人間離れしています。
■別の呼び方がある四天王
●四聖獣(幽☆遊☆白書)
四聖獣は「しせいじゅう」と読みます。彼らは「玄武・白虎・青龍・朱雀」から成る妖怪一派です。妖魔街の住人で、凶悪な犯罪者。長らく、その力を恐れた霊界の者によって迷宮城に閉じ込められていましたが、人間界の移住権を求めて霊界を脅してきました。リーダーの朱雀は、人間を蟲笛(むしぶえ)で操り、人間界に混乱を招いた張本人です。
●男塾死天王(魁!!男塾)
読み方はそのまま「してんのう」ですが、男塾の場合は死天王と書きます(笑)。男塾死天王は、「影慶・羅刹・卍丸・センクウ」の4名。全員が拳法の達人で、主人公・剣桃太郎の先輩である3号生。戦いの中で全員死亡したと思いきや「天挑五輪大武會」という武道会で再登場し、主人公たちの仲間に加わりました。
最後におまけで変わり種の四天王を一つ紹介します。
●クロマティ四天王(魁!!クロマティ高校)
クロマティ四天王のメンバーは、「伊賀勝、福富功男、百合ヶ丘新、民山次郎、能智雅宏(のうちまさひろ)です。四天王なのに、なぜか5人います。全員顔にロックバンド風のメークをしていたり、共通の好きな飲み物が「ボンズホワイトクレンジング」であったりと、変わり者の集団です。
四天王は主人公たちの前に立ちはだかる強敵として描かれ、作品の中では重要な役割を担っていることが多いのではないでしょうか? 強い四天王は魅力的ですものね。あなたは、漫画・アニメに登場する四天王というとどんなキャラを思い浮かべますか?
(吉田ハンチング@dcp)