総合科学技術・イノベーション会議で披露された「サイバー救助犬」と並ぶ安倍首相、島尻IT政策相(左上)ら=28日午前、首相官邸
共同通信社

 災害現場で行方不明者を捜索する災害救助犬にハイテク機器を取り付けた「サイバー救助犬」が28日、首相官邸で開かれた政府の総合科学技術・イノベーション会議で披露された。

 救助犬は東日本大震災で宮城県名取市などに派遣された10歳のゴン太。衛星利用測位システム(GPS)やカメラなどを搭載した重さ約1キロの犬用ベストを着用し、安倍晋三首相の近くに行儀良く座った。安倍首相は「動物と機械を組み合わせた珍しい取り組みだ」と話した。

 災害現場では、がれきに埋もれた生存者を一刻も早く捜すため、人間の1億倍も嗅覚が優れた災害救助犬の活用に注目が集まっている。