過激派組織「イスラム国」によって破壊されたシリア・パルミラ遺跡=27日(タス=共同)
共同通信社

 【カイロ共同】シリア文化財博物館総局のアブドルカリム総裁は28日、過激派組織「イスラム国」(IS)に破壊された中部パルミラの世界遺産の被害は「修復可能」な程度との見解を示した。主要建築物「ベル神殿」などに被害が出ているが、遺跡全体の8割は「状態が良い」と指摘し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援があれば、5年以内にも修復できるとの見通しを述べた。共同通信の電話取材に答えた。

 ロシアメディアが報じた遺跡の空撮映像のほか、現地スタッフからの情報に基づく見解としている。損傷の激しい遺跡の一部は復元も検討する。

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