地域によっては婚姻関係に近い権利も認められるなど、世の中の同性愛に対する認識も広がりつつあります。とはいえ、自分にはあまり関係のない話だと思っていませんか?現在もまだ、同性愛者であることをカミングアウトできずにいる人は多くいて、周りにいないとも限りません。もしも友達や仕事仲間だと思っていた同性から告白されたら、あなたならどうしますか?ここでは、そんなときの対処法をご紹介します。
■ 親しい友人の場合
プライベートで飲みに行く同僚、子供時代からの幼なじみ、気心が知れている分、「え?そんな風に思っていたの」と、相手の突然の好意にとまどい、思い悩むでしょう。ぐるぐると出口のない考えに飲み込まれる前に、あなたのタイプ別に対処法を考えていきます。
◎ 1.恋愛感情は持てないが、友人関係は続けていきたい
異性のように恋愛の対象として見ることはできないが、親友としてこんなに気の合う奴はいない。友情を壊したくない、今のままの関係を続けて行きたい、という葛藤があると思います。かといって、自分では相手の望むように恋愛の対象として見られないのであれば、そのことを正直に伝えて、今のままの関係を維持できるようにお願いしてみましょう。今までの友情の中で築いた信頼関係があれば、きっと相手も納得してくれるはずです。友情を壊したくないというか思いはきっと相手も同じはず。そこを踏み越えて告白するには相当の勇気が必要だったでしょう。言い換えればそれだけあなたが魅力的だったということです。相手が異性でも、恋愛は一方通行にはできないもの。同性だからと特別視せずに、自分には恋愛という双方向の対象として考えることができないのだと誠実に伝えましょう。相手が傷心してしばらく距離を置かれてしまうかもしれませんが、あなたに恋愛感情がないのであれば、期待を持たせずにきちんと本音をぶつけるのが一番です。
◎ 2,前向きに考えられる
突然の告白に驚いたものの、自分の中の感情を探ってみると、不思議と嫌悪感はない。友人としてかけがえのない相手との関係を失うよりも、親友として築いた信頼関係の上に、相手がそれ以上の感情を求めるならば、それに応えていこうと考えられる。そのような人もいるかもしれません。東京都の渋谷区や世田谷区でも、同性カップルに結婚に準ずる関係を認める「パートナーシップ証明書」「パートナーシップ宣誓書」の発行が始まりましたね。時代はフレキシブルに動いています。異性との恋愛と同じで、まずは恋愛対象として新たな関係を始めてみるのもいいと思います。
◎ 3,恋愛対象どころか、友情すら続けていくことが難しい
今までまったく同性を恋愛対象として考えてこなかったのならば、このような感覚になってしまってもおかしくないでしょう。その場合はきっぱりとお断りすることも大切です。相手が恋愛感情である以上、ズルズルと友人関係を続けては、相手にとっても諦めきれないツライ立場に立たせることになります。同性愛自体を受け入れられないならば、そのこともはっきり伝えてみてはいかがでしょう。ただし、今まで友人として尊敬していたこと、相手の人格否定にならないよう気をつけましょう。
■ 仕事上の付き合いがある相手
会社の同じプロジェクトで働く同僚、あるいは上司や部下といった相手ではどうでしょうか。
◎ 1,恋愛感情は持てない
プライベートでの友人であれば、お互いに気まずい期間は会わずに済ませることもできますが、仕事上の相手だとそういうわけにはいきません。相手の性格にもよりますが、はっきりと断った場合、仕事に支障が出るおそれがある場合は、のらりくらりと返事を伸ばすのも手です。しかし、はっきりしない態度で相手に気があると勘違いされないように気をつけましょう。
◎ 2,前向きに考えられる
仕事に恋愛を持ち込むのは異性とであっても難しいもの。まして同性相手とあっては、社会的に立場を失いかねません。社内恋愛の場合は特に、仕事に支障がないよう細心の注意が必要です。
■ おわりに
みなさんの恋愛生活が幸せであるよう、お祈りしています。
(著:nanapiユーザー・ガラパゴス部長 編集:nanapi編集部)