眼鏡専門店の店頭で見かける超音波洗浄器で鼻を洗うことはできるのか? ネットで検索すると、意外とたくさんの人が経験しているようです。しつこい眼鏡の汚れもすっきり取れることから、鼻の毛穴の汚れに使いたくなってしまうみたいです。でも、もともと眼鏡用に作られた機器のはず。本当に大丈夫なのか、メーカーに聞いてみました。
【フォトギャラリー】う、うつくしい美肌芸能人 井川遥・篠原涼子・小雪・綾瀬はるか…
細かな泡の衝撃波で洗浄
超音波洗浄器は、超音波の振動で、水中に目に見えない気泡を作り出します。その気泡がはじける瞬間に生まれる衝撃波が、細かなすき間の汚れを取り除きます。泡は非常に小さいため、布やブラシ、水流では落とせない汚れを手軽に落としてくれます。
眼鏡の他、防水機能のある時計、アクセサリーなどにも使えます。布でふくのでは、なかなか限界がある小物類のお掃除。超音波洗浄器が一台あれば、身の回りの身だしなみとして重宝しそうです。
「超音波洗浄器 鼻」「超音波洗浄器 角栓」
そんな超音波洗浄器ですが、ネットで検索すると、「超音波洗浄器 鼻」「超音波洗浄器 角栓」などと一緒に調べられていることがわかります。
ヒットしたページには、眼鏡の代わりに顔を突っ込んで鼻の汚れを取り除いたというレポートがあがっています。
微細な泡がすき間の汚れを落とす――。たしかに、毛穴の汚れが気になる人は試してみたくなるかもしれません。
「それは、それは、ものすごい激痛」
でも、鼻を突っ込むのは、どう考えても強引な応用。ユーザーのイマジネーションあふれる応用について、メーカーはどのように考えているのでしょうか。
「絶対、おすすめしません」
業界大手のシチズンの担当者は、そう断言します。実は、店頭販売で一度、手を入れてしまった経験があり、その時の記憶が忘れられないそうです。
「指にささくれがあったんです。その傷が超音波で刺激されて、それはそれは、ものすごい激痛が走りました」
でも店頭販売中なので大声をあげることもできず…必死に耐えたそうです。
「指でもあれだけ痛かったのだから、鼻に傷があったら大変です。絶対、やめてください」
そもそも、超音波洗浄器自体、人体への利用は想定していません。どんな影響があるかわかりません。いくら「角栓が取れそう…」という誘惑にかられても、鼻を突っ込むのはNGです。