老若男女を問わず気をつけたいのが「健康」。なかなか休みがとれない社会人はなおさら、のはずなのに、上級生になるほど不健康な生活になりやすいのはご存じですか? およそ600人の大学生を対象に調査したところ、男子は「規則正しい生活」が苦手、とくに「自宅外」のひとは乱れがちなことがわかりました。また、学生生活も板につけば落ち着きそうなものですが、結果は真逆で……
2年生を境に生活リズムが乱れがちなので、健康に過ごしたい! と思うひとは「2年目」が要注意です。
■男性のひとり暮らしは要注意
学生のうちに「生命保険」を考えるひとは、そう多くはないでしょう。多少のケガや病気ならすぐ治る年齢だけに、老後/将来といわれてもピンとこないはずです。むしろ徹夜は当たり前で、気がついたら朝まで遊んでいたなんて話はよく聞くものです。
学生は「健康」を意識しているのでしょうか? 4年制の大学生およそ600人を対象におこなわれた研究では、性別/年齢によって大きな差があることがわかりました。女性よりも男性、とくにひとり暮らしのひとは「要注意」な結果となったのです。
まず対象の学生にアンケート形式で、
・朝食の有無
・睡眠時間
などの日常生活に関する内容から始まり、
・重い病気にかかった経験
・将来の健康が気になるか
・自分を健康と思っているか
といった多岐にわたる意識調査をおこなったところ、不健康な生活のひとには男性が多いことがわかりました。
なかでも差が大きかったのは食事や睡眠などの「生活リズム」、飲酒や喫煙による「生活習慣の妨害」で、健康に関する情報も男性はあまり興味がないことが判明。さらに、ひとり暮らしに代表される「自宅外」になるとスコアは軒並みダウン……時間も食事も好きなようにできるのが災いし、健康的とは呼べない生活をしているひとが多いのです。
■課題は「2年目」
学生の健康意識は変わるのでしょうか? 緊張感を維持できる新入生は安心ですが、鬼門と呼べるのは2年生。これを境に加速度的に乱れてしまうのです。
1、2、4年生のスコアを比較すると、
・規則正しい生活 … (1年)-0.46 : (2年)-0.05 : (4年)+0.25
・健康でいたい気持ち … (1年)-0.01 : (2年)+0.01 : (4年)+0.07
これらはスコアが小さいほど「良い」「強い」の意味で、1年生は生活リズムが保たれていますが、2年生になると一転、あとは悪化の一歩をたどります。
ただし、本人もうすうす気づいているようで、
・健康に不安を感じる … (1年)+0.01 : (2年)-0.12 : (4年)+0.09
と、2年生のときは一時的に好転するものの、やはり時間とともに悪化… 慣れとはコワいものです。
これらをトータルすると、
・男性
・ひとり暮らし
・高学年
のひとほど不健康な生活に陥りやすいことを意味しますので、思い当たるひとは、まずは生活リズムを見直してみると良いかもしれません。
■まとめ
・学生を対象に調査した結果、男性は女性よりも「健康意識」が低いことが判明
・とくに「自宅外」のひとには、生活リズムが乱れているケースが多い
・もっとも健康的なのは1年生
・2年生を境に、不健康な生活のひとが増えるのでご注意を
(関口 寿/ガリレオワークス)