字が書けなくても、プログラミングはできる。
あらゆるものがソフトウェアでコントロールされつつある今、プログラミングのスキルはとても重要だと言われています。小学生向けのプログラミング講座もあちこちで見かけますが、でも小学校に上がる前、読み書きすらできない子どもでも、プログラミングを学べるおもちゃがあるんです。
それが、一見木製パズルみたいな「Cubetto」です。ボードにブロックをはめるとそれがコマンドラインとして機能し、箱型ロボットのCubettoを思い通りに動かせるんです。Cubettoは2013年のKickstarterキャンペーンで誕生したのですが、それを製品としてよりブラッシュアップすべく、現在新たなKickstarterキャンペーンを展開中です。
Cubettoを購入すると、ボード、ブロック、Cubetto、そしてマップとストーリーブックがセットになっています。ブロックで「直進」「左折」「右折」などの動きを指定でき、それを任意の順序で並べてボタンを押すと、指定通りにCubettoが動きます。「ファンクション」というブロックを使うと、より複雑な動きやループの指定もできます。
マップにはマス目状に絵や文字が書かれているので、「木の絵まで動かしてみよう」といったプログラミング課題を設定できます。必要な動きを頭の中で整理してその通りにブロックを並べるのはプログラミングと同じ作業ですし、思い通りに動かなかったらその原因を考え、ブロックを入れ替えるのはいわばデバッグ、というわけです。
CubettoのKickstarterキャンペーンはすでに目標額の10万ドル(約1100万円)を大きく上回り、記事執筆時点で90万ドル(約1億円)を超える金額を集めています。Cubettoを入手するには、195ドル(約2万2000円)払えば今年9月に配送される予定です。キャンペーン期間は残りあと数日で、在庫も残り少ないようなので、気になる人は早めの申し込みが吉です。
子ども向けプログラミングおもちゃといえば、今年のCESでもプログラミングの基礎を学べるといういも虫形おもちゃが発表されていました。他にももうちょっと大きな子ども向けに、コロコロ転がるボール型オモチャのSpheroをプログラミングできるSphero SPRK Editionとか、ロボットのDashとか、いろんなものが出てきてます。デジタルネイティブな現代の子どもたちは、プログラミングにもネイティブになっていくのかもしれません。
source: Cubetto
(miho)