堺市の小学校で1996年に発生した病原性大腸菌O(オー)157による集団食中毒で、同市は30日、当時小学生だった25歳の女性が、O157の後遺症により、昨年死亡したと発表した。

 女性はO157になった際に発症した溶血性尿毒症症候群(HUS)に起因する後遺症の腎血管性高血圧による脳出血で、昨年10月に死亡した。

 女性は小学1年生だった96年7月にO157の集団食中毒にかかりHUSを発症し、入院。2010年から年3〜8回通院していたという。

 竹山修身市長は「心からご冥福をお祈り申し上げる。安全管理と危機管理の徹底に一層の努力を傾注していく」とコメントした。市は今後、女性の遺族への賠償手続きを進める。