オリンパスの笹宏行社長はインタビューに応じ、高精細な「4K」画像技術を持つソニーとの共同開発を強化し、外科手術用の内視鏡など4K医療機器の品ぞろえを拡充する方針を明らかにした。笹社長は「4K(医療機器)で今後3〜4年のうちにデファクトスタンダード(業界標準)を確立し、相乗効果を高めたい」と話した。
オリンパスは2015年10月、ソニーとの共同開発製品の第1弾として、4Kの手術用内視鏡を発売した。笹社長は「4K内視鏡の(顧客)評価は高く、耳鼻咽喉科など特殊な色の再現を必要とする分野でも生かせる」と述べ、内視鏡製品を他の診療分野にも広げる意向を示した。
オリンパスは消化器など検査用の内視鏡では世界シェアの7割超を握るトップメーカー。出遅れている外科手術用内視鏡で、4Kを武器に巻き返す考えだ。