豚丼、4年ぶり再開=客数減の歯止め期待―吉野家

 牛丼大手の吉野家は30日、休止していた豚丼の販売を4年4カ月ぶりに再開すると発表した。4月6日から全国で販売する。メニューを増やし、2014年4月の牛丼値上げ以降続いている客数の減少傾向に歯止めをかけたい考え。東京都内で記者会見した河村泰貴社長は「牛丼とは違うニーズに対応できる」と期待を示した。

 豚丼の価格は330円(並盛り)で、主力の牛丼(同)より50円安く設定。4月6〜12日をセール期間として300円で販売する。吉野家は米国産牛肉の禁輸で販売できなくなった牛丼の代替商品として、04年3月に豚丼の販売をスタート。しかし、牛丼との同時販売は調理などが複雑になるとして、11年12月に販売を休止した。