映画『奇跡の人』で16歳の時にアカデミー賞助演女優賞を受賞したパティ・デュークさんが、3月29日(現地時間)にアイダホの病院で腸の破裂による合併症で亡くなったことが、彼女の夫マイケル・ピアースによって明らかになった。
パティさんは、1946年ニューヨークのマンハッタンでアナ・マリー・デュークとして生まれたが、母親が慢性的うつ病を患い、父親がアルコール依存症だったことから、7歳の時にジョン&エセル・ロスという芸能マネージャー夫婦のもとに託され、パティ・デュークに改名した。
1950年代からコマーシャルなどに出演。その後、ブロードウェイの「奇跡の人」でヘレン・ケラーを演じ、その舞台がアーサー・ペン監督によって映画化。アカデミー賞5部門でノミネートされ、主演女優賞を獲得したアン・バンクロフトさんと共に、助演女優賞でオスカーを手中にした。さらに、テレビシリーズ「パティ・デューク・ショー」でお茶の間の顔となり、その後も映画『ナタリーの朝』『スウォーム』『キスへのプレリュード』などで活躍していた。
私生活では4度結婚しており、3番目の夫ジョン・アスティンとの間には、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでおなじみの俳優ショーン・アスティンをもうけた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)