元ザ・ビートルズのポール・マッカートニー(73)が、ソロ45周年の集大成となる“究極”のベストアルバム『ピュア・マッカートニー ~オール・タイム・ベスト』を6月10日に発売することが全世界一斉に発表された。
同作には、ビートルズがポールの脱退で事実上の解散となった1週間後、1970年4月に発表された『ポール・マッカートニー』から、最新シングル「ホープ・フォー・ザ・フューチャー」(昨年発売)まで、45年間のソロ活動で発表したアルバム23作(ウイングス時代含む)、シングル57作(デジタル限定1作含む)の中から名曲を厳選。選曲にはポール本人も参加した。
「通常盤」(全39曲)には全米トップ10シングル16作、全英トップ10シングル15作を収録。「デラックス・エディション」(全67曲)には全米・全英トップ10シングル18作(いずれも、9曲が全米No.1獲得)が盛り込まれた。
ポールは「僕と僕のチームが選曲するにあたって考えたのは、ただただ楽しんで聴けるものにしよう、ということだけだった。例えば、長旅の車中、自宅でくつろぎたい晩、または友人とのパーティーなんかでね」とコンセプトを説明。「僕の長く曲がりくねったキャリアのさまざまな時期から、多種多様な選曲リストを出し合った。キャリアという言葉はちょっとふさわしくないかな。僕としては“仕事”をしてきたというよりも、音楽の冒険を続けてきたという感じだから」と明かす。
続けて「こんなに多くの、どれもが個性的な曲を書いて録音してきたんだということがうれしくもあり、かなり驚きでもある」と感慨深げなポールは「僕らがこのコレクションを編むにあたって感じた喜びが半分でも君に伝わるのなら、僕らは大満足さ!」とコメントしている。
ポールは4月13日から新たなツアー『ONE ON ONE』をスタート。6月18日の誕生日直前にリリースされる今作の楽曲を含め、ヒット曲のオンパレードとなりそうだ。今年は、66年6月にビートルズが初来日し、東京・日本武道館で初のロックコンサートを行ってから50年の節目とあり、ポールの来日も期待される。