席を譲ったのに断られる……「座ってください」と言われた側はムカいている? | ニコニコニュース

席を譲ったのに断られる……「座ってください」と言われた側はムカいている?
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電車やバスなどに設けられている「優先席」。座席近くの案内図でも子連れやけが人に加えて、つえをもった人が描かれている。高齢者には率先して席を譲る、というのはマナーのひとつといえるのだろう。

しかし、「教えて!goo」「『座ってください』と言われるとむかつくんですかね?」と疑問を呈している人がいた。質問者さんは高齢者に席を譲ろうと「座ってください」の言葉と共に促すも、「結構ですよ」などと返され、一度となく気持ちよく座ってくれたことがないのだという。

質問者さんはすっかり意欲を失い、今後は譲らずに座っていようかと考えているそうだ。彼の考えを元に、寄せられた中から「実は高齢者のためにならない」派と、「声掛けの言葉を工夫すべき派」の2つの意見を見てみよう。

■高齢者には高齢者ならではの気持ちがある

「足腰が弱くない限りお年寄り扱いされることを不快に感じる人も多いと思います」(pirania3さん)

譲られる側の高齢者にも2つの理由が働いている。まずは「羞恥心」や「プライド」の問題だ。譲られることで「老人扱い」されるのを嫌がるというわけだ。特に男性の場合は、男らしさをことさら大切にする気風がある人も世代的に多いそうなので、さらに注意だ。

「立ったり座ったりの一連の行動が大変だという人もいます」(xxi-chanxxさん)

一方で、身体的な問題もある。膝の曲げ伸ばしが大変なので、立っているなら立ちっぱなしが楽なこともあるのだとか。かといってこれは外見では判別しにくい点もあるだろう。

■掛ける言葉を工夫したり、仕草を変えてみたりする

「自分的には『座って下さい』より『座られますか』の方が言葉としては好きですね。(ROKABAURAさん)

「『座って下さい』とはっきり言わないで『どぞ』と小さく言えば、座りやすく『いえ』と小さく断りやすいんではないでしょうか」(m8181さん)

質問者さんの「座ってください」は親切なように思えて、実はなかなかに「押し付ける」ニュアンスも感じさせる。相手を座らなければいけない対象者のように決めつけてしまうので、対抗心が生まれてしまうのかもしれない。アドバイスのように柔らかい表現にして尋ねるか、あるいは多くを語らずも「席を立って歩いていってしまう」のもひとつの手、という声も見られた。

たかが席を譲るだけ……と思えても、言い方一つ、仕草ひとつでうまくいかないものだ。ただ、大切なのは相手を思いやる気持ち。たとえ断られても「そうしよう」と立ち上がっただけでも価値はあるということを忘れないのも大事だ。みなさんは似たような経験をしたことがあるだろうか。

(松本塩梅)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)