その硬さがきっかけで、刀匠の町である岐阜県関市とのコラボまで果たした、井村屋のあずきバー。その縁からか、関市のナイフメーカー「ジー・サカイ」が、井村屋の許可の下、デジタル硬度計であずきバーの硬さを測定。その結果、世界で2番目に硬い宝石であるサファイアの硬度を、瞬間的に上回りました。なにそれこわい、ロビンマスクの鎧より硬い。アイスなのに。
実験に用いられたのは、工業材料の硬さを表す尺度「ロックウェル硬さ(この実験で用いた単位はHRC)」を測定できる硬度計。普段はナイフのブレード材の硬度測定に用いていますが、今回は6本入りボックスタイプのあずきバーを測定しました。アイスなので温度変化の影響を受けるからか、終始測定値が定まらず、残念ながら結果は「測定不能」に。
しかし計測中、一瞬ではありますがHRC300オーバーを記録。これはサファイアのHRC227を大きく上回る数値です。あずきバーがときおり「食べる凶器」とたとえられるのも、納得ですね。
この結果にはジー・サカイも困惑し、「HRC10……30……100……200……!? 馬鹿な!? まだ上がるだと!?」「ほう、硬度を変化できるタイプですか……。サファイアさんの硬度を超えていますね。どうかな、僕の下で働いてみる気はないか?」など、バトル漫画的な妄想をブログに放出。そして「あずきバーはナイフや包丁の硬度を測るロックウェル硬度計では計り知れない潜在硬度をもったアイス」と結論づけています。なんとなくスカウターが爆発する様を連想させられました。
この発表を受けて、井村屋の公式Twitterも「どうやらわしはとんでもないものをこさえてしまったらしい……」と、自社製品のポテンシャルに戦慄しています。
(沓澤真二)