昨今のダイエットブームの影響もあり、食事を多くとることは不健康だと考える人は多い。だが、本当に大食いは不健康なのだろうか。中には思いっきり食べていても全くの健康体という人もいる。
「教えて!goo」でも、「たくさん食べちゃいけないの? 不健康になるの?」という質問があった。質問者のasahi.goさんは25歳の男性。いわゆる痩せの大食いで、見た目はやせているものの、かなりの大食いなのだそうだ。
「少食の方が健康という話を聞いて、じゃあぼくは不健康なの?と思いました。実際どうなんでしょう。やはりよく食べる人は、不健康というか、長生きできないのでしょうか。無理にでも少食にした方が良いでしょうか? よく食べるけど、健康長生きな人は少ないのでしょうか?」
とのこと。どんな回答が寄せられたのだろうか。
■大食いは不健康になる?
回答で多かったのは「年齢による」というもの。
「内臓に負担かかっていきますので、少なくともこの先同じペースで食べ続けるのはやめたほうがいいのではと思います。加齢してゆくと消費エネルギーは減っていきますから、同じ分食べると負担大きすぎて病気になります」(mirukudesuさん)
「年齢にもよると思います。確かに少食が進められていることも多いですが、御年を召した方は食を控えめにすると健康で長生きできますよ、という薦めもあったはずです」(shin01824さん)
確かに年齢を重ねるにしたがって太りやすくなるから、食事の内容には気を付けるべきだ。その意味では、質問者さんもまだ若いとはいえ、「何を食べるか」には注意した方がよいだろう。一方でこんな意見も。
「食事量は、身体というか胃腸が慣れていきますから、量を減らしたら、それに合った体質になるでしょう。ただ、急に小食に切り替えるといろいろと調子が悪くなるかと」(1pakuさん)
「食の多少で人生が決まるわけない。そんな簡単なものではない」(bluedragonさん)
食事を我慢するのがかえってストレスになることや、急に小食に切り替えた反動でかえって体調が悪くなることもありえる。では具体的にどれぐらいの量の食事が適切なのだろうか。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、18歳~49歳の男性であれば一日2300~3050kcal、女性であれば18歳~29歳で1日1650~2200kcal、30~49歳であれば1750kcal~2300kcalがエネルギー消費量との均衡が取れるエネルギー摂取量といわれる。
では、食事の際に心掛けるべきこととはどんなことだろうか。
「よく噛んで消化不良を起こさないように食べたら良いのではないでしょうか? あまり噛まないで食べていると、それなりの量を食べているのにお腹がすいている気がしたりします。胃腸にも負担がかかります。(中略)…量を減らしたいのであれば、一口の量を少なくしてよく噛むと良いですよ」(ranranru01さん)
食事は単に食べなければ良い、というものではない。最低限必要な食事量を守りながら食べ方や内容にも注意するべきだろう。
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