2014年の原作ゲーム発売から、アニメ化、ミュージカル(超歌劇)化など、爆速で駆け抜けている『幕末Rock』。2016年2月28日(日)には、一昨年11月以来となるライブイベント「BREAK OUT Presents 幕末Rock 超超絶頂★雷舞(ウルトラエクスタシーライブ)」が行われました。
【『幕末Rock』超絶頂のさらに上をゆく興奮がここに!】の写真付き記事はこちら
【出演者】
斎賀みつきさん(徳川慶喜役)
■ 本作史上最大規模の雷舞で超超絶頂(ウルトラエクスタシー)は起こったのか!?
そして「君たちを音楽の天国(ヘブン)へ導いてあげるよ!」という小野さんの言葉をキッカケに『黒曜蝶』がスタート! ついに雷舞が幕を開けました。青と紫というクールな灯りに包まれながらも、テクノポップでアツく会場を支配する新選組。贔屓の心をしっかりと掴んでいきます。
そんな状況に、黙っていられない!とばかりに現れたのは、谷山さん。「お前らに本当のRockを見せてやるぜ!!」と新選組の牙城に殴りこみ、3人による『INTERSECT』へ! この流れは、前回の「超絶頂★雷舞(夜の部)」でも見られた、アニメ本編を彷彿とさせるもの。観客もこれには煽られっぱなしで、大ボリュームのオイコールを重ねました。さらに、間髪入れずはじまった『xxxing』でついに6人全員がステージに登場! 慶喜演じる斎賀さんも加わったこの日限りのスペシャルバージョンで、よりダイナミックな楽曲へと昇華させました。魂を揺さぶられた観客たちは、早くも超絶頂(エクスタシー)状態!!
MCでは、出演者がひとりずつあいさつ。「『これが終わったらお酒が飲めるんだ!』というモチベーションです」(谷山さん)と夜の部ならではの意気込みを告げたほか、おそろいの黒いマスクの話題などに花を咲かせました。また「次誰が歌う?」「俺が」「俺が!」「じゃあ僕が」「どうぞどうぞ」と、かのギャグで順番決め。ここからは、小野さんからはじまる各キャラのソロ楽曲パートへと移っていきます。
オープニングからずっと背負っていた翼をおろすも、「つけてー!」との声に再度装着した小野さん。『共鳴進歌』歌唱中には羽ばたくジェスチャーまで見せ、沖田のあふれる想いを全身で体現しました。その後は、スカジャンに黒マスクという「ギャング」(本人談)の出で立ちで現れた鈴木さんの『REACTION』、森川さんのハイトーンボイスと観客のコールが融合した『モット!!!』、アップテンポで繰り出されるリリックにタテノッた森久保さんの『重力のない世界』と、休む間を与えない楽曲が次々に放たれました。
ソロの次は、デュエットも。先陣を切ったのは谷山さんと斎賀さんの『絶頂SPIRAL』! なんでも、本作MVのNo.1を決定する「極★楽曲(アルティメットソング)総選挙2015」でぶっちぎり1位を獲得した曲なのだとか。それもあってか雷舞初披露ながらハンパない盛りあがりっぷりで、飛んだり跳ねたりコールしたりと、場内大揺れ!! まさしく“絶頂の渦”に巻き込みました。観客からも思わず「楽しい!」と声がもれていた同曲。今後も雷舞があるとしたら、欠かせない1曲となるかも?
2度目のMCは、マスクをつけたまま歌った鈴木さんが「息がね、吸えないの!」と後悔を吐露するなど、ここまでのパフォーマンスを振り返る内容に。また「言葉の頭に“絶頂”をつける」という流れになるやいなや、小野さんが沖田のお家芸「サプライズ」を「“絶頂”サプライズ」として披露。いままでにないハイなテンションで場内の熱気を一層引き上げました。さらに「(前日から泊まっていた)ホテルで、部屋のカギを持って出たと思ったら、家の鍵だった」(森久保さん)といった裏話も飛び出すなど、笑いの絶えない時間に。トークでも観客を惹きつけます。
次なるデュエット曲は、そんな森久保さんと鈴木さんが『L or R』を披露。旧知の仲である高杉と桂の絆の歌を、力強いハモリとともに聴かせました。歌唱後「(ステージで)はじめて歌いました」と告げ、感慨深げなふたり。“雷舞”と銘打った本作のステージには何度か立っているふたりにとっても、新鮮に感じられたようです。
そして『RIDE ON THE WAVE』で谷山さんが加わり、続く『五色繚乱』で新選組のふたりも入って超魂團に。『五色繚乱』は、5人の想いがひとつになった歌詞をユニゾンで歌い上げました。まるで、5人の出会いをたどるかのような構成に、観客もまた感慨に浸っていたかもしれません……。そして「ラスト行くぞ!」(谷山さん)の声からスタートした『絶頂DAYBREAK』で本編はシメ。すべてを出し切るかのような5人のパフォーマンスに観客も全力で応え、ボルテージは限界!! 爆発寸前!! 5人がステージを去ってからも、場内の熱気は「Rockコール」によりますます上昇していきます。
アンコールは、もちろん6人で! 頭にタオルを巻いた谷山さん、誠仮面をつけた森川さんなど、思い思いの姿で登場し、まずはバンドメンバー&ダンサーの紹介やキャスト陣のあいさつが行われました。「(ZeppTokyoでの雷舞の)興奮がまたデジャヴのように蘇って。でも変わっているのは、仲間が増えている。そんな感じがします」とは、森川さん。前回よりも大きな規模で贔屓とふれあえた喜びを明かしていました。また「あっという間の一日」と振り返った斎賀さんからは、「『絶頂SPIRAL』のサビのところ、実は紀章くんが(ハモリの)上を歌ってくれていた」という秘話が。谷山さんを大いに照れさせるという一幕も見られました。
さらに小野さんによる「絶頂サプライズ」も三たび放たれ沸きに沸くと、谷山さんの「まだアレ歌ってないっすよね? 『なにこれ?』ってやつ」というフリから、最後の曲『What's This?』へ!! アンコールを挟んだとはいえ、ここまでほぼノンストップでキャストのパフォーマンスに応えてきた観客たちですが……ここでも全身全霊! ペンライトを激しく揺らし、サビのコールもバッチリとそろえ、Rockの醍醐味を体感しながら大団円をむかえました。もしかしたら、この状態こそが超超絶頂(ウルトラエクスタシー)なのかもしれません。曲が終わり、充足感に包まれた場内。観客も出演陣も、この上ないほどの晴れやかな笑顔をたたえていました。
バキバキのロックから叙情的なバラードまで、ほぼすべてを生音生歌という極上のパフォーマンスで魅了する『幕末Rock』の雷舞。ココでなければ、超超絶頂(ウルトラエクスタシー)は味わえません!
[取材&文・松本まゆげ]
■SETLIST
¯アンコール(6人)¯
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