フォーリミ主催「YON FES 2016」が開幕、GEN涙目に | ニコニコニュース

04 Limited Sazabys(撮影:ヤオタケシ)
音楽ナタリー

04 Limited Sazabysが主催する野外イベント「YON FES 2016」が4月2、3日に愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催中。この記事では1日目公演のレポートを掲載する。

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「YON FES」は彼らにとって初の主催フェス。1日目には04 Limited Sazabysが2015年にライブツアー「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2015 supported by uP!!!」で一緒になったバンドや、地元・名古屋を拠点に活動するバンド、憧れの先輩バンドなどさまざまな面々が出演し、記念すべき「YON FES」の幕開けを飾った。

最初に04 Limited Sazabysメンバーがステージに登場。彼らは「晴れたねー!」と破顔すると、諸注意などをアナウンスしトップバッターのBACK LIFTへとつなげた。SKY STAGEに登場したBACK LIFTは「愛する04 Limited Sazabysへこの曲を送ります」と添え「ALWAYS」でイベントの口火を切る。また小林'KICHIKU'辰也(Vo, B)は「今フォーリミがこの景色を見せてくれたことが、すごく刺激的です」と盟友への思いを感慨深そうに語った。続いてLAND STAGEの幕を開けたのはSpecialThanks。彼女たちは1stミニアルバム収録曲「I don't know」や新曲「DOUNARUNO!?」など新旧の楽曲を惜しみなく披露。モリコロパークにキュートな歌声を響かせた。

THE ORAL CIGARETTESは「起死回生STORY」「Mr.ファントム」といったアッパーチューンでライブを盛り上げる。山中拓也(Vo, G)の「このイベントにはフォーリミが大事にしている愛知のバンドが出てて愛を感じます! 俺らもフォーリミに愛を持って気持ちを返したい!」という言葉から、バンドは新曲(タイトル未定)を披露し会場を盛り上げた。Wiennersは爽快な「シャングリラ」、曲中にサンバのリズムを取り入れた「Justice4」、ポップなシンセサイザーの音色が弾けた「VIDEO GIRL」など多様なナンバーで観客を楽しませた。

昼下がりのSKY STAGEに登場したのはこの日の最年長バンド・SPECIAL OTHERS。彼らは「フォーリミと同世代」と冗談を口にしてオーディエンスの笑いを誘いつつも、「こんなおじさんがなかなかいい音楽をやってるんで皆さん注目してくださいね」と言い、「AIMS」「Good Luck」といった軽やかなインストナンバーを送り出した。HAPPYはボーカルを入れ替えながら小気味よいアンサンブルを聴かせていく。また「R.A.D.I.O.」ではステージ袖から04 Limited SazabysのRYU-TA(G, Cho)やTHE ORAL CIGARETTESのあきらかにあきら(B, Cho)などが飛び入りし、場内はお祭りムードとなった。

クリープハイプは「イノチミジカシコイセヨオトメ」でライブを開始したのち、「エロ」「オレンジ」「社会の窓」といった人気曲で観客を魅了。ラストナンバー「HE IS MINE」の曲中に尾崎世界観(Vo, G)は「家族連れの方もいるのでやめてください。絶対に言わないでください。絶対に言うなよ?」と言葉に力を込めるが、オーディエンスはその後「セックスしよう!」とコールした。Brian the SunはGEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)が好きだという「チョコレートブラウニー」をグルーヴィなサウンドで届ける。森良太(Vo, G)は04 Limited Sazabysと「スペシャ列伝ツアー」で競演したことに触れ、「YON FES」について「まさかこんな日がやってくるなんて、誰が想像したでしょう!」と言及。バンドは「ロックンロールポップギャング」でコール&レスポンスを実施しファンを大いに盛り上げた。

WANIMAは「THANX」で「主役はお前」という歌詞を「主役はフォーリミ」と替えたり、04 Limited Sazabysからのリクエスト曲「雨あがり」を演奏したりと、フォーリミへの愛情たっぷりのパフォーマンスを展開していく。中盤、FUJI(Dr, Cho)がRYU-TAのモノマネをしてみせると、バンドは04 Limited Sazabysの「monolith」をカバー。ステージ袖からフォーリミメンバーが飛び出し、GENはKENTA(Vo, B)と共に歌唱するなど、2組は観客を熱狂の渦に巻き込んでいった。LAND STAGEのトリを飾ったのはMy Hair is Bad。彼らは1曲目に「優しさの行方」を披露すると、その後椎木知仁(G, Vo)が「俺は今日も100点より100パーセント出していきます」「叩きのめしてやる!」と熱い気持ちをぶつけていた通り、迫真のプレイを繰り広げていく。曲間には椎木がフォーリミについて「ぶっちゃけ嫉妬している」「リスペクトっていう言葉がぴったりだと思う」と悔しさをにじませながらも、最後には「俺はフォーリミが大好きだ!」と言い放ち、04 Limited Sazabysへバトンを渡した。

いよいよ04 Limited Sazabysの出番。GENは登場するやいなや「みんなヤバいライブしてくれたけど、今から俺たちが全部忘れさせます!」と宣言しオーディエンスの歓声を浴びた。バンドは「monolith」からFUJIがモノマネをしていたRYU-TAによるおなじみのコール&レスポンスで「Chicken race」へとつなげると、リズミカルなサウンドでファンを踊らせる。現メンバーで初めて作った曲だというショートチューン「Remember」のあとは、2012年5月にリリースされ、現在は廃盤となっているシングル「ANTENNA」の曲順どおり「Any」が披露された。

「me?」の曲中にはWANIMAのKO-SHIN(G, Cho)が登場し、RYU-TAに代わってギターを演奏。その後GENはフェスを立ち上げるために力を貸りた関係者や出演者、来場者に感謝の気持ちを述べる。「人前では絶対に泣かない」と豪語しながらも涙目の彼は、「YON FES」について「お盆に親戚が集まるみたいに、1年に1回、春の楽しみとしてこの場所が続いていけばいいな」と展望を語っていた。アンコールでバンドは「ガラガラのライブハウスでやってた頃の曲」だという「Buster Call」をいっそう激しい演奏で届けて「YON FES」1日目を締めくくった。