テクトロニクスは4月4日、企業ネットワークや大学キャンパスなどにある大規模な銅線ケーブルにおける2.5Gbpsと5Gbpsのスピードを規定しているNBASE-T仕様とIEEE 802.3bz規格に対応した自動コンプライアンス・テスト・ソリューションを発表した。
新ソリューションは同社のオシロスコープ用TekExpressフレームワークをベースとしており、オシロスコープの自動セットアップ、マルチレーンのテスト・サポート、フル・データのアクイジション、カスタム・レポートなどの機能により、NBASE-T/IEEE 802.3bzのコンプライアンス・テスト、デバッグ・プロセスの自動化を可能とする。また、1つのソリューションで2.5G、5G、10Gのデータ・レートに対応しているため、複数のスピードのデバイスをすばやく、簡単にテストすることができるとしているほか、統合されたリターン・ロス・テストにより、コストのかかるベクトル・ネットワーク・アナライザが不要になるとともに、柔軟性に優れたテスト設定、パラメータ設定により、優れたマージン・テストが可能になるとする。
テクトロニクスは同ソリューションについて「NBASE-T/IEEE 802.3bzは、企業や大学環境における手頃なネットワーク性能のニーズに応えることは間違いありません。2.5G、5G対応製品の市場投入にあたっては、高速で正確なコンフォーマンス・テストが重要になります。テクトロニクスはNBASE-Tアライアンスのメンバーであり、高い信頼性、シンプルでコスト効果に優れたNBASE-Tトランスミッタ・テストが行えるようにお客様をサポートします」とコメントしている。
(神山翔)