米NVIDIAは5日(現地時間)、開発者向けイベント「GPU Technology Conference」(GTC)にて、Pascalアーキテクチャを採用したデータセンタ向け新GPU「Tesla P100」を発表した。
「Tesla P100」は、NVIDIAの新GPUアーキテクチャ「Pascal」をベースとした製品。ディープラーニングとAI向けに開発されたという。製造プロセスは16nm FinFETで、トランジスタ数は153億。ダイサイズは610平方mm。プロセッサ間の接続インタフェースとして「NVLink」をサポート。従来比で5倍となる160GB/sの帯域幅を実現するという。メモリには16GBの第2世代HBM(High Bandwidth Memory)を採用することで、720GB/sのメモリ帯域幅を提供するとしている。
32ビット単精度浮動小数点数(FP32)と64ビット倍精度浮動小数点数(FP64)に加え、新たに16ビット半精度浮動小数点(FP16)をサポートし、それぞれの演算性能はFP32が10.6TFLOPS、FP64が5.3TFLOPS、FP16が21.2TFPLOS。
また、NVIDIAは8基の「Tesla P100」を搭載したディープラーニング向けのスーパーコンピューター「NVIDIA DGX-1」も合わせて発表。6月に投入する。価格は129,000ドル。なお、大手サーバメーカによる「Tesla P100」搭載システムは2017年第1四半期の提供開始を予定する。