10代はモデルとして、20代からはデザイナーやプロデューサーとしてファッション業界と長く関わってきた、タレントの神田うの(41)。そんな彼女が成功の秘けつを初めてつづった著書『女も“殿”であれ!~UNO式サクセスルール~』(講談社 1200円)が5月10日に発売される。同書の中で、自身の言動がなぜ嫌われるのかを分析している神田に、ORICON STYLEではインタビューを敢行。嫌われタレントゆえの苦労や、メディアでの発言がたびたび炎上することへの思いに迫った。
<同インタビュー>神田うの、社会は“戦場” 女性に辛口エール「主張するなら殿であれ!」
■嫌われキャラに悩んだ時期 夫の一言で決心
「そうすると、君が君らしくいられなくなっちゃうよ。お仕事も、お芝居とかでセリフだけを話す。そして、マニュアルのようなことを言う。高価でおしゃれなものも身につけないで、地味にしなきゃいけない」。その一言で「そこまでしないといけないなら、好きな方のランキングに入らなくてもいい」と心が決まった。
先日も「神田うのは、嫌われ有名人ランキングで20年間ずっと上位に入っているのに、なぜ消えないのか?」を検証するテレビ番組に出演したのだ、と笑顔で明かす。「20年間のランキングを見ていたら、その時期にワァーって一瞬だけ話題になった女性がランクインしていて面白いですよ。この男性社会の中で、女性が『私はこう思います!』と強く言っちゃうと、やっぱり嫌われちゃうんですよね。だけど、私は自分の意見を言っていきたいというか、発言ができなくなるのはつまらない。性格なんですかね?」と無邪気に笑う。とかく好感度が重視される芸能界で、自分を貫いていくうち唯一無二のポジションを確立させていった。
■嫌われキャラ自負も…本音は「炎上は絶対イヤ!」
神田に続けと、最近では半ば“意図的”に炎上を仕掛けるタレントも少なくないが、「何で、自分から(炎上となる言動を)するの?ちょっと理解できないです。自分から炎上させるって、その人達はドMなんですかね。私はイヤだな」と首をかしげる。しかし「わざと炎上するのって作られているものだから、キレイじゃないと思う。直球じゃなくて、変化球っていうか。プロ野球の世界だったら、いいピッチャーになれると思うんですけどね」と優しく諭した。
「嫌」という字を分解すると「女」と「兼」になる。モデル、タレント、経営者…と様々な職業を“兼ねている”神田に、その言葉を投げかけると一気に表情が弾けた。「女性が兼ねる…ホントだ、スゴい!ちょっと感動しました」。このほど、不惑からひとつ歳を重ねた“嫌われ界のレジェンド”は、ますます自由にまっすぐと羽ばたいていく。
神田うの