NVIDIAが主催するGPU技術関連の学術会議「GTC 2016」。その会期2日めにして実質的な初日となる北米時間2016年4月5日,同社の総帥であるJen-Hsun Huang(ジェンスン・フアン)社長兼CEOが,基調講演に登壇し,Pascalアーキテクチャ採用の新世代GPU「Tesla P100」を発表した。Tesla P100は,16nm FinFETプロセス技術を採用して1500億トランジスタを集積し,ダイサイズは600mm2に達するとのことだ。
すでに量産が始まっているというTesla P100は「AIとディープラーニングのためのGPU」(Huang氏)。14MBもの容量を持つレジスタファイルを統合し,積層メモリ技術としてTSMCの「CoWoS」(Chip-On-Wafer-On-Substrate)をベースとした「HBM2」を採用する。また,GPU間のデータ伝送に用いる「NVLink」は160GB/sの帯域幅を持つという。
倍精度浮動小数点演算性能は5.3 TFLOPSで,単精度浮動小数点演算性能は10.6 TFLOPS,半精度浮動小数点演算性能は21.2 TFLOPS。なおNVIDIAは,Tesla P100を8基搭載した「ディープラーニングのためのスーパーコンピュータ」としての「DGX-1」も発表している。
リンク:GTC公式Webサイト
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