日本を訪れた中国人旅行客の多くが、日本人は民度が高く、日本社会は秩序があるなどと称賛する。中国のネット上においても、日本人は民度が高いという評価はごく普通に見かけることができる。
だが、桜の見ごろを迎えた日本で、花見の宴会を行った後に公園内にゴミが散乱している様子が紹介され、一部で「日本人の民度は高い」という見方に対して疑問の声があがっている。
中国メディアの騰訊はこのほど、「日本人は民度が高いと言われることが多く、日本人は何かのイベントに参加してもゴミ1つ残さないと言われていた」と伝える一方、東京都内の公園で花見客が残していったと思われるゴミの写真を掲載しつつ、「これが高いと言われていた日本人の民度なのだろうか」と伝える記事を掲載した。
記事は、東京都内の公園で夜間に花見をした客が、敷物として用意していたブルーシートごと、ゴミを大量に公園に残して立ち去ったなどと伝え、「ゴミの山は見るに耐えない」と指摘。酒に酔ってゴミのことなど忘れてしまったのだろうかと疑問を投げかけつつ、こうしたマナー違反については日本メディアのほか、日本のネットユーザーたちも批判していると紹介した。
前述のとおり、中国のネット上では「日本人の民度は高い」と評価したうえで、中国人も学ぶべきであると主張する声は少なくないが、花見の後に散乱したゴミの写真が中国人の「日本人像」を打ち砕いたであろうことは想像に難くない。一部の花見客の行動とはいえ、これは非常に残念なことだ。
記事には、中国人ネットユーザーからも多くのコメント寄せられており、「日本人の民度なんてそもそもこんなもの」という意見も見られたが、やはり日本人の行動であるとは信じられなかったようで、「ゴミを残したのは中国人じゃないのか」といったコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)