文・撮影:編集部 ミル☆吉村
●走るのが楽しい! スピードが怖い! でもそれもやっぱ楽しい!
PC用VRヘッドマウントディスプレイOculus Riftが3月28日より正式ローンチ。すでにお届けしたハードウェア周りについてのリポートに引き続き、注目のソフトウェアを連日紹介していく。
本日紹介するのは、Slightly Mad Studiosによるレースゲーム『Project CARS』。先日バンダイナムコエンターテインメントからプレイステーション4向けに『PROJECT CARS PERFECT EDITION(プロジェクト カーズ パーフェクト エディション)』が6月9日に国内発売されることが発表されたが、これはそのオリジナルのPC版をベースに、Riftに対応させたもの。
●車種ごとの車高や体感速度の違いもビシビシ感じる
VRとレースゲームの組み合わせで一番変わるのは、ドライバー視点をそのまま自分の視界としてコースや周囲を把握できること。
さらにVRによる世界(コースおよびライバルカー)の実体感と、Rift製品版の高解像度&高速な描画によって、目から圧倒的な情報量が飛び込んでくるのが面白い。コーナーの立ち上がりに遅れて先行車がどんどん離れて行く時や、逆にカーブに差し掛かって一気に車間が詰まる時のスピードの違いも、手に取るようにわかる。
そして、車高による迫力の違いもしっかりと感じられる。特に車高が低いフォーミュラカーに乗ると、スターティンググリッドにいるだけでもプレッシャーを感じ、スタートとともに猛スピードで迫ってくるコースは、もはや軽く恐怖を感じるレベル。そしてそれがもちろん、気持ちいいのだ!(ちなみに、VRヘッドマウントディスプレイを被ってプレイしていて、ライバルカーに好きこのんで接触しようという人はあまりいないはず。思わずブレーキを踏ませるだけの迫力がある)
これがカートになると、さらに車体がコンパクトになり、視界内に車体のパーツはハンドルぐらいしか見えない。カート用のコースは設計もコンパクトなので、体感速度もキッチリ上がる。あっという間にカーブが迫ってきて、気がついたらストレートをもう抜けかけている感じ。
とまぁそんな感じに、記者は「たまにレースゲームを買ってちょっと遊ぶが、アシストを切ったりマニュアルにしたりはしない」程度のレースヌルゲーマーでありながら、すっかりレースを楽しむことができた。結構、走ること自体の楽しさを感じたので、『テストドライブアンリミテッド』のようなドライブが楽しいゲームも出てくれるといいななんて思いつつ、レースゲームとVRの相性の良さを再確認。