三重県名張市のふるさと納税の返礼品に、世界最大級のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」が加わった。南米原産のカブトムシを市内で繁殖した個体を用意する。
寄付額が3万円以上なら130ミリ前後のオス1匹、5万円以上なら140ミリ前後のオス1匹を送る。発送時期は季節に関係なく、入金から4カ月以内。
返礼品の内容は、同市観光協会などの提案に基づき選定。協会メンバーの中に9年前からヘラクレスオオカブトの繁殖に取り組むブリーダーがいたことから実現した。同市は数年前から、物産展や協会のスペースに剥製を展示するなど、ヘラクレスオオカブトを“名産品”としてアピールしている。
他の返礼品には、国内最大級のクワガタムシ「オオクワガタ」も追加。ヘラクレスカブトとともに、子どもを持つ保護者からの問い合わせが殺到しているという。
編集部の取材に対し、担当者は「あくまで伊賀米や伊賀牛などが返礼品のメイン」としながらも、「さまざまな名張市の物産品を発掘したかった」と選定の意図を話す。「今後も名張市をアピールすべく、観光協会などと連携し、まだ知られていない名産品を発掘したい」(担当者)とした。