衆院選挙制度改革をめぐり、自民、民進両党は6日、国会内で大島理森衆院議長と会談し、新たな定数配分方法「アダムズ方式」を盛り込んだ関連法改正案の概要をそれぞれ提示した。大島氏は席上、両案の速やかな国会審議を求めた。自民、民進両党が別々に法案を提出すれば、公明党は自民党に同調する方向で、2020年の国勢調査に基づき同方式を導入する自民案が成立する公算が大きくなった。
大島氏は会談で「本当は(自民、民進両案が)1本にまとまることが望ましいが、それぞれ法案を出して歩み寄れるかどうか進めてもらうことでどうか」と述べ、来週にも両案をそれぞれ提出するよう促した。民進党は10年国勢調査を基準とするよう主張しており、与野党の合意形成は困難と判断したとみられる。