'17年1月からスタートする放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」(NHK総合)の出演者が発表され、主演の綾瀬はるか、シーズン2から出演する板垣瑞生、鈴木梨央、壇蜜、柄本明、真木よう子が出席した。
「精霊の守り人」は上橋菜穂子の長編シリーズを原作としたファンタジー作品。全22回を3年かけて放送する大作で、4月9日(土)には、バルサと精霊の卵を宿した王子・チャグム(小林颯)との旅を描いたシーズン1の最終回も迫っている。
シーズン2では、バルサがチャグムとの旅を終えた4年後が描かれる。バルサは、お尋ね者となってロタ王国に身を潜めているが、破壊神を召喚する能力を持った少女・アスラ(鈴木梨央)と出会い、彼女を抹殺しようとする王家の密偵たちとの死闘に身を投じる。一方、成長したチャグムは再び父である帝(藤原竜也)の陰謀に巻き込まれていく。
シーズン2でチャグムを演じる板垣は、「シーズン1を見て、世界観に引き込まれました。あの世界に自分が立てるということにワクワクしています」と早くも撮影が待ちきれない様子を見せた。
また、原作のファンで一番好きだったというヒュウゴを演じる鈴木亮平は「ヒュウゴは、タルシュ帝国の密偵で、この物語の中で一番、世界を俯瞰的に見ていて、実は一番平和を望んでいるキャラクター。いうなれば坂本竜馬のような男です。彼の背景も感じていただけるように、男の深みと覚悟のにじみ出る演技をしたい」と意気込んだ。
アスラの母・トリーシアを演じる壇蜜は「衣装合わせの時に特殊メークを施していただいて、私の自慢の眉毛がなくなるんですね(笑)。それを楽しみにしています」と笑いを誘った。
綾瀬は、「ファンタジーでありながら、描かれているのは人間と人間のつながりなど普遍的なこと。シーズン2でも、そういう部分を見せていきたいです。そして、葛藤しながら成長したバルサの姿を見せられたら」とコメント。
綾瀬とアスラ役の鈴木梨央は、大河ドラマ「八重の桜」('13年、NHK総合ほか)では同じ人物の幼少期と成長した姿を演じた仲。綾瀬は「そのころより背も伸びて、顔立ちもきりっとしてきましたね。でも当時から見た目に反してすごく大人っぽくて、年下の子と話している感じはあまりしないんです」と再会の感想を語った。
鈴木梨央は「綾瀬さんはスタッフさんや共演者の皆さんにも笑顔を届けている女優さんなので、私もそういう女優さんになれたら」と笑顔で語り、会見は和やかに幕を閉じた。
ほか、会見には欠席したが橋本さとし、ディーン・フジオカ、品川徹、福山康平、伊武雅刀、渡辺えり、岩崎う大、織田梨沙、小市慢太郎の出演が発表された。
制作統括の海辺潔氏は、ロタ王の弟・イーハンを演じるディーン・フジオカについて「『あさが来た』の放送前からオファーを掛けていたのですが、放送1カ月前くらいに局内試写の映像を見て『これは人気が出るぞ』と思いました。それからマネジャーさんに電話をかけて、大急ぎで出演の話をまとめたんです(笑)」と、“五代様人気”を見越して出演を確定した裏話を明かした。