不妊に悩む夫婦がいる一方、妊娠・出産したものの様々な都合でどうしても赤ちゃんを育てられないケースも存在する。そんな子どもたちを救うために存在する制度のひとつが特別養子縁組だが、ネット上で“生みの親”と“育ての親”を結びつけるサイト「インターネット 赤ちゃんポスト」のマッチングサービスが話題となっている。
このサイトは、「全国おやこ支援福祉センター」というNPO法人が運営および維持管理を行っているもの。この団体は、「産まれる(産まれた)のに様々な事情で育てられない赤ちゃんの命」「予期せぬ又は望まぬ妊娠で中絶以外の選択肢を選び産まれてくる赤ちゃんの命」「お腹に赤ちゃんがいるのに出産費用や住居の無いお母さんの命」を守ることを設立理由としてあげており、匿名で相談を受け付けている。
4月3日の毎日新聞で、会員制マッチングサービスを開始したことが報じられると、これに注目が集まった。ツイッターには、
「これを政府がやるわけにはいかないだろうから、NPOがやるというのは妥当だと思う」
と、評価する声が上がる一方、
「ゲームのアイテム交換みたいな扱いの印象を持ってしまう…、ペットですら、もう少し手軽『じゃない』仕組みだと思う」
と、抵抗を覚える人の投稿も少なくない。
現実に則した取り組みであることは間違いないが、ネットの声を聞く限り、まだまだ広く受け入れられる仕組みとまではいえないようだ。
※当記事は2016年04月06日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。