◆AKB48高橋みなみ卒業公演(8日、東京・秋葉原 AKB48劇場)
卒業公演後、報道陣の取材に応じた高橋みなみは、アイドルとしての自身を育てた“ホーム”AKB48劇場を語った。最後にポンポンッと床を撫でて劇場を後にした理由について「二度と劇場公演という形ではあの板を踏むことはなくなってしまうので…。一回くらい張替えはしてるんですけど、一個一個の傷を見ると、10年の歴史を感じました。思わず触っちゃいましたね。ありがとうという気持ちで」としみじみ話した。
2005年12月8日のこけら落とし公演で、有料観客数が7人だったことが語り草になっているが「ファンの方あっての自分たちなんだなというのがわかりました。今では(満席が)あたりまえですし、きょうもありがたいことに倍率(定員250人に対し252.80倍=歴代4位)もすごかったですけれど、7人のときがあったというのが人生の糧になりました。またいつか観に来たときに、ずっと満員であってほしいなと思います」と劇場の繁栄を願った。
改めて自身にとって劇場とはと聞かれ、「ホームです。家です。学校です」と答えると、「普通の学生生活で学べないことを学ばせてもらいましたし、青春のすべてはあそこにあったと思います」と振り返った。
卒業公演後には、劇場通路の壁掛け写真を外す恒例の儀式が行われたが、「10年目の真実だったんですけど、“壁掛け”だから、フックでかかってると思ったんですけど、マジックテープだったんですよ」と明かし、報道陣は爆笑。「全然取れなくて、引っ張ったらベリベリベリ…と。それがすごくびっくりしました」と大笑いした。
自身の顔写真が外した瞬間については「たかみなが死んだと思いました。一回終わったなと思いました」と言い、9日からは“AKBのたかみな”ではなく、“高橋みなみ”として生きていく決意を新たにしていた。