【高橋みなみ/モデルプレス=4月9日】AKB48の高橋みなみが8日、秋葉原のAKB48劇場にて「高橋みなみ卒業特別記念公演~10年の軌跡~」に出演し、同グループを卒業。公演後、報道陣の取材に応じた高橋は、「どうしても、小嶋(陽菜)と峯岸(みなみ)を残して卒業していくということは、自分の中で心残りなんですよね」と同期2人の名前をあげ、「2人の卒業の時は呼ばれたら行きたいなと思います」と笑顔を見せた。
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◆AKB48劇場は「青春のすべて」
AKB48の1期生として2005年12月8日のAKB48劇場でのデビューからグループを牽引してきた高橋は、「(卒業公演の)リハーサルの時に初めて『卒業するのだな』と思ってしまって、(リハーサルの)頭から泣いちゃいました」とにっこり。AKB48劇場への思いを、「ホームです。家です。学校です。普通の学生生活では学べないことを学ばせてもらいましたし、青春のすべてはあそこにあったと思います」と述懐した。
◆高橋みなみ「11年目という新しいスタート」に
また高橋は、「有難かったのは、自分はお客さんが7人のときから見ていた。7人の時があったというのが人生の糧になります」と1期生だからこそ得たものを吐露。会場がファンで満員になることは当たり前のことではないと指摘しつつ、「いつか見に来たときに、また満員であってほしいなと思っています」と期待したうえで、後輩たちには、「過去に捉われてほしくないんですよね。10年積み上げてきたものに載せていくのではなくて、11年目という新しいスタートなので、ゼロからみんなで楽しく、AKB48を愛して作っていってほしいなと。それだけです」とメッセージを送った。
◆恒例の写真外しで「たかみなが死んだ」
卒業公演を終えて、劇場の壁に掛かっている自身の顔写真を外した時のことを「チームの中に入っていた自分の顔が抜ける瞬間というのは、『たかみなが死んだ』と思いました。ほんとうに、『ああ、1回、終わったな』と思いました」と感慨深そうに回顧。「これからきっと船は進んでいきますから、新しいメンバーや楽曲が増えて行ったら、私の知らないAKBになっていくんじゃないかなと思います」と未来のAKB48へ思いを馳せた。
◆10年の変化は「遊び心」
今と10年前の違いを尋ねられると、「遊び心を持てるようになりました。ずっと、遊び心を持てなかったんですよね。舞台に立つということは、ある意味で生ものですし、真剣に向き合わなきゃいけないですし」と、長く気持ちを張って公演と向かい合って来たことを告白。「何年も何年もすごく真剣にやり過ぎて、遊び心を持てなかったのですけれど、ここ3年くらいは、もっと楽しくやっていいのではないかと。250人のお客さんにだけお届けするってすごく面白いことだなと思いました。後輩たちにも、『ファンの人を獲得しなきゃ』とか必死にやりがちなのですが、『一番は楽しむこと』ということがステージの上に立つうえで大事なのではないかなと思いました」と、ここ数年で起きた心境の変化を言葉にした。
10年前の自分には、「穏やかに、もっと柔軟に生きてほしいなと10年前の自分に言いたいです」とコメント。今後については、「私は秀でている才能がないなと思っています。歌がめちゃくちゃ上手いわけでもないし、ダンスがすごい上手いわけでもないですけれど、才能がないなら、ないなりに努力をすればよいということをAKB48で教わりました。これから1人になって、きっと苦しい時期もあると思うのですが、ゆっくり、ゆっくり、AKBで10年かけて成長してこられたように、学んで行きたいなというふうに思っています」と抱負を言葉にした。
◆AKB48高橋みなみ、最後の言葉は?
最後にメッセ-ジを求められると、支えてくれたファンやスタッフ、報道陣に感謝の言葉を口にした高橋。「10年間いて、死ぬほど忙しい時期があったのですが、その時に忙しすぎて感謝をするのを忘れていた自分がいたのがすごく悔やんでいるところでもあるんです。当たり前に仕事があると思っちゃいけないなと、25歳になって改めて思いました。AKB48の後輩たちにもそれを分かってもらって、たくさんの方に感謝の気持ちを込めながら、頑張って行ってほしいなと思います。きっとこれから後輩たちが頑張ってくれると思うので、ぜひ、48グループの応援をよろしくお願いします。本当に10年間、ありがとうございました」とコメントして、頭を深々と下げた。
退出時、高橋は詰め掛けた報道陣に「みんな遊びに来て下さいね、(今後開催される)私の記者会見に。だって、やだもん、皆さんがいなくなるの(笑)」とジョークを交えて声を掛けていたが、最後には感極まったのか、「ほんとうに、ありがとうございました」と涙。「どんどん、メンバーをいじってあげてください」と涙声でAKB48の後輩たちのために呼び掛けた。(modelpress編集部)